列車ラストラン、陰で支えたバス 鉄道へ、バスから「粋なはからい」も

2016年12月5日に廃止された、JR北海道・留萌本線の一部区間。多くの人が名残を惜しんだその「ラストラン」を、バスが陰から支えていました。

鉄道の最期にバスが行った「粋なはからい」

 留萌本線・留萌~増毛間の廃止を控えた2日間限定で、沿岸バスが同線と並行する「留萌別苅線」に投入したワンステップバスには、密かに心温まる演出がなされていました。

 中ドア付近の側面LED表示器に、「増毛駅さん 九五年間ありがとうございました」という、95年の歴史を歩んだ留萌本線と増毛駅に感謝を表すメッセージを設定していたのです。LED表示器を活用した、同社の「粋なはからい」がうかがえるひとこまになりました。

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バスの側面LED表示器に掲示された「ありがとう」のメッセージ(2016年12月4日、須田浩司撮影)。

「LEDの表示は社内でもほとんど周知していなかったのですが、留萌本線のラストランを撮影に来た方たちのあいだで、SNSを介し拡散されたようです」(沿岸バスの担当者)

 私(須田浩司)も列車運行最終日の12月4日(日)に現地を訪問しましたが、至るところでこの「ありがとうLED」を撮影する姿が見られました。

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廃止された留萌本線・留萌~増毛間の車窓。道路のすぐ近くに海が迫る(2012年10月、恵 知仁撮影)。

 今後、留萌~増毛間における交通は、沿岸バス「留萌別苅線」のほか、バスが運行されない早朝・深夜時間帯については、増毛町から委託を受けたタクシー事業者による予約制乗合タクシーが1往復運行されます。

 この地域は、特に冬期において暴風雪や高波などで頻繁に道路の通行止めが発生する厳しい環境ですが、鉄路なきあとの公共交通を担う事業者にはこれまでと同様、安全かつ円滑な輸送の維持が求められます。

 ちなみに増毛町は、海の幸とお酒が美味い場所としても有名です。毎年5月下旬には、特産の甘エビや“最北の酒蔵”国稀酒造のお酒をはじめ、山海の幸を堪能する一大イベント「増毛えび地酒まつり」も開催されます。

【了】

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  1. 沿岸バスは角川ドワンゴで経営すれば?

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