「バス運転手」が一転、“注目の職種”に? 「大学新卒に響いている」そのワケは? 高卒は「選択の自由がない」とウィラー
高速バス「WILLER EXPRESS」のドライバー募集に、大学新卒者からの応募が増えています。同社が打ち出す教育体制や明確な待遇だけではない、ある大きな社会の変化が影響している可能性があります。
そうはいっても、「親御さんが心配するのでは」
「LABO」では、3か月間の全寮制で研修を実施。同期と共に生活し、時には自炊をしながら絆を深めることで、悩みがあっても孤立せずに相談し合える関係性を築き、離職を防ぐ狙いがあります。
しかしながら、人の命を預かるのに薄給だ、社会的責任ばかり大きい、などといわれるバス運転手。平山社長によると、高卒採用のために高校に出向けば、「親御さんが心配するのでは」と学校の先生によく言われるといいます。
「親としても『もっと安全な、責任の重くない仕事についてほしい』と思うことはあるでしょう。奥さんから心配されるケースもあります」と平山社長は話します。そうしたなかで、大学新卒の応募が増えた背景には、より大きな社会の変化があるようです。
近年、AIの進化により「将来、事務職の仕事がなくなるのではないか」という議論が活発になっています。アメリカでは、データサイエンスなど数年前まで花形だった職種で就職難が起きる一方、配管工など高度なスキルを持つ技能職の年収が会計士を上回るケースも出ているといいます。
より“実業志向”になることは「確信している」と平山社長。ウィラーはこうした、ITスキルに限らない高度な技能を持つ労働者を「アドバンスド・エッセンシャルワーカー」と位置づけています。これまで肉体労働と見なされがちだった職種も、専門的な教育によってスキルを身につけることで、AI時代においても高い価値を持つという考え方です。





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