「バス運転手」が一転、“注目の職種”に? 「大学新卒に響いている」そのワケは? 高卒は「選択の自由がない」とウィラー
高速バス「WILLER EXPRESS」のドライバー募集に、大学新卒者からの応募が増えています。同社が打ち出す教育体制や明確な待遇だけではない、ある大きな社会の変化が影響している可能性があります。
外国人採用は「不利」 高卒は「職業選択の自由がない」
ウィラーは大卒者以外にも多様な人材の確保に動いています。その一つが、外国人材の採用です。すでにフィリピンやネパールからの採用が内定しており、現地での運転トレーニングも始まっています。
しかし、ここには制度的な「壁」があるといいます。
バスやタクシーの運転手になるには、日本語能力試験で「N3」レベルの合格が必要ですが、この試験が年に2回しか実施されません。一方、トラック運転手はより難易度が低く試験機会の多い「N4」で就労可能なため、人材がそちらに流れてしまう傾向があるそうです。
高校新卒者の採用も、大きな課題に直面しています。高卒採用には、学校と地元企業の強い関係性や、ハローワークを通じて紙の求人票で応募するという旧態依然とした慣習が根強く残っています。同社がSNSなどで魅力的な動画を発信し、それを見た高校生が応募したいと思っても、先生から地元の企業を勧められ、自由に選択できないケースがあるといいます。
しかし、ここに食いついているのが、冒頭で「当初想定していなかった」という、大学新卒者なのだそうです。
高卒採用の現状について平山社長は「職業選択の自由がない。これはミスマッチによる早期離職にもつながっている」と痛烈に批判しました。今後は既存のルールにとらわれず、SNSなどを通じたダイレクトマーケティングで、高校生に直接アプローチしていく方針を強化するとしています。





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