外環道から「川越」直結! 国道254号「和光富士見バイパス」いよいよ最終区間も着工 JR線交差部は“地べたでスルー”
首都圏でも大型のバイパス整備事業、国道254号「和光富士見バイパス」。未着手だった区間も含め、いよいよ全区間で着工となります。
武蔵野線交差部も着工「和光富士見バイパス」
埼玉県朝霞県土整備事務所は2025年12月4日、10月に朝霞市で開催された国道254号「和光富士見バイパス」の工事説明会の資料を公開しました。いよいよ全区間での着工となります。
「和光富士見バイパス」は、川越方面から南へ延びる国道254号「富士見川越バイパス」(旧富士見川越有料道路)の延伸部にあたります。2023年7月、それまでの終点だった国道463号「浦和所沢バイパス」をオーバーパスして1.4km延伸し、志木市内の県道さいたま東村山線までがつながりました。
最終的には、外環道の和光北ICが接続している国道298号(松ノ木島交差点)までの約6.7kmをつなげる予定です。すでに和光市側の1期整備区間2.6kmが開通しています。
未整備区間約2.9kmのうち、北側半分については10月から工事が始まっています。いよいよ南側区間についても今年度に整地・準備工事に着手予定です。
新河岸川に沿うこの区間は、宅地化されておらず、土木業者の広大な事務所などが広がっています。ただ最大のポイントが、JR武蔵野線との交差部です。
当初は武蔵野線の高架を道路の高架がオーバーパスする計画でしたが、設計が変更され、平面の道路が高架下を通ることになりました。イメージ図では、武蔵野線高架の橋脚と橋脚のあいだに1車線ずつ整備する形で、4車線と両側に歩道が設けられます。歩道も車道並みの幅で整備されますが、ここではJR東日本の点検車両の歩道通行を検討しているといいます。
また、開通済みの1期整備区間が行き止まりとなっている県道朝霞蕨線の「新盛橋東」交差点についても、追加の用地買収をしたうえで改良する見込みだそうです。
今年度から工事に着手はするものの、未開通部には3%の未買収地が残っているといいます。これについては、任意交渉を並行しつつ、土地収用法の活用などにより用地取得を進めていくといいます。
準備工事は搬入路の整備などから始まり、道路本体工事は2028年度以降になる予定とのこと。部分開通は考えておらず、「さいたま東村山線から朝霞蕨線までの 整備が完了した上で全線開通したい」ということです。





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