ホントに約20年前のフネ!? 「神戸発着のさんふらわあ」に乗った 新造船に負けない“居心地のいいフェリー”その秘訣は?
商船三井さんふらわあが神戸~大分航路で運航する「さんふらわあぱーる」は、2008年に就航した船ですが、こまめな改装や、きめ細やかなサービスが印象深い船舶でした。乗船したときの様子を紹介します。
大部屋も区切りあり
関西と九州を結ぶフェリーは日本一競争が激しい区間です。なかでも九州北部は北九州に名門大洋フェリー、阪九フェリーが、大分に商船三井さんふらわあの2航路(大分・別府)が発着し、3社でサービスを競っています。
当然、サービスレベルも高い船ばかりです。今回は商船三井さんふらわあの神戸~大分航路の「さんふらわあぱーる」に乗船しました。
旅の始まりとなる大分港は、JR大分駅からバスで15~20分(徒歩だと30分程度)。JR西大分駅からだと徒歩10分です。
到着すると、全長165.5mある「さんふらわあぱーる」の巨大な姿に圧倒されます。総トン数1万1777t、航海速力23.2ノット(43km/h)、旅客定員748人、車両搭載数はトラック147台、乗用車75台です。
大分港のターミナル2階の待合室は団体客もいて埋まっていました。サポートが必要な人の優先乗船を呼びかけるのが商船三井さんふらわあらしさです。船は19時半頃に大分港を出発しました。
船内は、商船三井グループのクルーズ客船「にっぽん丸」を手掛けた渡辺友之氏がデザインを担当しており、高級感のある内装です。エントランスには売店とフロントがあり、記念撮影スペースや地図も置かれています。なお、当日は確認できませんでしたが、エントランスの天井はプロジェクションマッピングになるようです。
客室は「ツーリスト」「プライベートベッド」「スタンダード」「デラックス」の4等級。このうち「ツーリスト」は大部屋タイプですが、ただのカーペットではなく、寝るときに敷くクッションや寝具、衣服を掛けるハンガーもあります。共用設備としてテレビとUSB電源もありますが、電源は2024年に追加されたものです。
このほか、「ぱーる」では2016(平成28)年、「ツーリスト」を改装して「プライベートベッド」が登場しました。1人ごとにベッド部分が仕切られるカプセルホテルタイプで、区画内にテレビと電源コンセントが備わります。なお、「プライベートベッド」区画に入るのにも、カードキーが必要なところが、プライバシー重視と感じます。





コメント