ホントに約20年前のフネ!? 「神戸発着のさんふらわあ」に乗った 新造船に負けない“居心地のいいフェリー”その秘訣は?

商船三井さんふらわあが神戸~大分航路で運航する「さんふらわあぱーる」は、2008年に就航した船ですが、こまめな改装や、きめ細やかなサービスが印象深い船舶でした。乗船したときの様子を紹介します。

魅力のレストラン、特筆すべきは…

「さんふらわあぱーる」の魅力はレストランにもあります。バイキング形式ですが、夕食・朝食とも料理のレベルはかなり高く感心しました。特筆すべきはテイクアウトメニューの充実。パスタ類やカレーで、作りたての料理を渡してもらえます。「海鮮レモンペッパーパスタ」を頼みましたが、しっかりした味であり、料理人の腕を感じました。

 また、大型フェリーらしい展望大浴場、ゲームコーナー、キッズルーム、マッサージ機、喫煙コーナー、携帯用充電器も備わります。なお、部屋型のサロンがあることは、この船の個性と感じました。

 瀬戸内海航路のため船はほとんど揺れず、騒音も小さなもので、ぐっすりと眠れました。神戸港への入港は早朝6時20分(金・土曜は7時20分)と早めですが、5時30分から営業している朝食レストランはにぎわっていました。

 神戸港からは送迎バスが運行されており、六甲ライナーアイランド北口駅、阪神御影駅、JR住吉駅、阪急御影駅まで移動できます。

 関東~北海道航路も運航する商船三井さんふらわあのうち、2007年から08年にかけてデビューした「さんふらわあごーるど/ぱーる」は、もはや最古参の2隻です。客室や電源の追加など細かな改良が続けられ、新造船に負けない魅力を持っています。しかし2023年、大阪~別府航路にLNG(液化天然ガス)燃料の新造船「さんふらわあくれない/むらさき」が投入され、大分~神戸航路の「ごーるど/ぱーる」の置き換えも近付いていると考えられます。とはいえ、客室や電源の追加など、現在も改良が加えられている船でもあり、今後も注目していきたいです。

【居心地◎】「ぱーる」の各客室と料理を見る(写真)

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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1件のコメント

  1. 高校の修学旅行でのサンフラワー船を懐かしく思い出す事が増えてきました!50年を超えて乗船したいです。後何年生きれるか?思い出を増やしたい!