20両編成「トヨタ専用列車」増発 青函トンネル用機関車も増備 JR貨物2017年3月ダイヤ改正
JR貨物が2017年3月ダイヤ改正の概要を発表しました。トヨタの新型車生産開始にともない、専用の部品輸送列車を増発。機関車とコンテナ貨車421両、コンテナ4040個も新造されます。
「モーダルシフト」加速に向け輸送力増強、時間短縮へ
2016年12月16日(金)、JR貨物は2017年3月4日(土)に実施するダイヤ改正の概要を発表。トラックから貨物列車へ輸送モードをシフトする「モーダルシフト」をいっそう加速させるためのさまざまな施策を実行します。
まず、トヨタが新型車「C-HR」の生産を岩手県の工場で開始することにともない、名古屋と盛岡のあいだを20両編成で走るトヨタ専用の自動車部品輸送列車「TOYOTA LONG PASS EXPRESS」が増発され、2往復体制になります。
関東(越谷)~関西(百済)、新潟~福岡、新潟~秋田など「モーダルシフトが旺盛な地域間」(JR貨物)を走る列車では、車両を増結するなど輸送力を増強。需要の多い区間を中心にコンテナ列車の速達化も図られ、所要時間が最大で1時間30分短縮されます。
機関車をはじめとする車両増備も実施。青函トンネルで北海道新幹線と線路設備を共用して走行できるEH800形電気機関車は新たに3両、駅構内の入れ換え作業に用いられるハイブリッド式のHD300形機関車は5両増やされます。また、コンテナ貨車はコキ107形が413両、コンテナは19D形と19G形が2000個ずつ、49A形が40個新造されます。
列車の速達化とともに定時運行率(定時または30分未満の遅れで到着した列車本数の割合)も、2013年度の92.1%から、2015年は94.4%に向上。JR貨物は「引き続き、安定輸送の確保に向け全社を挙げて取り組んでまいります」としています。
【了】
ロンパスは元々二往復運転だったので元に戻っただけですが、今のトラック人件費を考えるとモーダルシフトは自然な流れでしょうか。