海自の上陸艇「そろそろ替えません?」 英老舗メーカーが新型を“積極提案” 独占インタビューで幹部が語った「日本が受ける恩恵」
能登半島地震でも大活躍した海上自衛隊の「LCAC」。しかし、現在その運用体制に大きな問題が生じているとか。そこで、その後継装備にイギリスの老舗ホバークラフトメーカーであるグリフォンマリーン製の最新ホバークラフトが名乗りを上げています。
海自のLCACが抱える「重大な問題」とは
シルヴァ氏によると、現在海上自衛隊が運用するLCACは製造元であるアメリカ企業からの支援を受けることが出来ておらず、運用に苦労しているといいます。
「海上自衛隊が現在運用しているLCACは、すでに20年以上にわたり運用されており、現在では陳腐化しています。また、製造元の企業からの支援は、ほとんど、あるいは全く提供されていないため、整備が大きな課題となっています。
残念ながら、ライフサイクル全体を通じた支援が十分に検討されず、かつサプライチェーンによってそうした支援が確実に担保されていない場合、これほど運用開始から年月が経過した装備品は、特に予備部品や各種システムが陳腐化し、代替手段も存在しない状況において、所定の即応態勢のレベルを維持することが極めて困難になります」
筆者も、かつて防衛省関係者から「海上自衛隊のLCACに関して、アメリカからの部品調達が乏しく、また整備を含め運用を支援してくれる企業を探すのに大変苦労している」との話を聞いており、シルヴァ氏の説明はこれとも符合します。そこで、ワイバーンに関しては特に整備性に力を入れていると、シルヴァ氏は説明します。
「ワイバーンについて、当社は設計当初からこれら整備性の観点を十分に考慮してきました。当社は、設計寿命を大きく超えて運用される船を長年にわたり支援してきた豊富な実績を有しています。本艇は整備性を重視して設計されており、定期的な点検や整備が必要な部位へのアクセス性が良好です。また、エンジンやギアボックスといった主要システムにはヘルスモニタリング機能が組み込まれており、問題を早期に検知することで重大化する前に対処することが可能です」
その上で、ワイバーンに関しては、もし海上自衛隊での導入が決定された場合には、自衛隊のニーズにあわせたカスタマイズが可能であるとシルヴァ氏は説明します。
「当社にとって、顧客ごとのカスタマイズは標準的な取り組みです。当社は、特に海上自衛隊から寄せられた多くの運用者および整備員の意見に注意深く耳を傾け、その固有の要求を十分に理解したうえで、ワイバーンをそれに適合させることを重視しています」





米軍需産業からの部品供給の遅れが深刻化している現状を考えると、国内防衛産業育成の観点からもイギリスの提案は非常に魅力的だと思います。