海底トンネルになる巨大な「ハコの殻」完成 将来は東京五輪会場のアクセスルートに
東京臨海部の有明地区と中央防波堤地区を海底トンネルで結ぶ東京港臨港道路南北線。その海底トンネルを構成する「ハコの殻」が完成し、ドックから引き出されました。
7つの「ハコ」を海中で接合しトンネルに
国土交通省東京港湾事務所は2016年12月28日(水)、整備中の東京港臨港道路南北線で海底トンネルを構成する沈埋函の鋼殻(鋼板の枠)を、三菱重工業の本牧工場(横浜市中区)の製作ドックから初めて引き出しました。
東京港臨港道路南北線は、東京臨海部の有明地区と中央防波堤地区を南北に結ぶ道路。第二航路海底トンネル、臨海トンネル、東京ゲートブリッジに続く中央防波堤地区への新たなアクセスルートです。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時には、中央区晴海に設けられる選手村と、中央防波堤地区に設けられる競技会場とを結ぶルートになることも期待されています。
今回引き出された沈埋函の鋼殻は長さ134m、幅27.8m、高さ8.35mで、これまで国内で製作された沈埋函では最長のもの。今後、千葉港でこの鋼殻にコンクリートを流して完成します。将来的にこの沈埋函を7つ製作して現場に沈め、海中で接合して延長約932mの海底トンネルが構築されます。
【了】
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