ロシア軍が「1000機以上の無人機」を保管していた重要拠点が破壊される 衛星画像で被害明らかに
イギリス国防省は、ウクライナ軍の攻撃で被害を受けたドネツィク空港付近にあるロシア軍の無人機基地の衛星画像を公開しました。
異形の無人機「シャヘド136」1000機以上も保管か
イギリス国防省は2025年11月28日、ウクライナ軍の攻撃で被害を受けたドネツィク空港付近にあるロシア軍の無人機基地の衛星画像を公開しました。
ドネツィク空港付近はウクライナ領内にありますが、ロシア軍が占領下に置き、ウクライナを攻撃するための自爆無人機を保管したり、組み立てや発射を行う施設があります。
ロシア軍は、ウクライナ領内の標的に対する無人機攻撃の規模を拡大するため、夏頃からドネツィク空港付近で無人機の発射場の建設を開始していたといいます。ウクライナ軍は2025年11月5日、無人機とミサイルでこの基地を攻撃し、爆発が報告されていました。
イギリス国防省によると、基地にはイランが開発したデルタ翼の自爆無人機「シャヘド136」(ロシア軍はゲラン2という名称で運用)が1000機以上も保管されていたそうです。公開された衛星画像から、弾頭保管に使用されていた建物1棟が破壊されたほか、さらに2棟が損傷を受け、屋根に軽微な損傷を受けた建物が確認されたとのこと。また、自爆無人機の発射施設や燃料保管庫、弾薬庫が損傷したと分析しています。
イギリス国防省は今回の攻撃について、能力向上が続くウクライナ軍の無人機から、ロシア軍が前線に近い軍事施設を防護することが困難になっていると指摘。ロシア軍は前線でウクライナ軍に圧力をかけ続けている一方で、ウクライナも複合的な航空攻撃を遂行する能力を持続させているとの見解を示しました。





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