【懐かしの私鉄写真】「吊掛式」電車いた! まだまだ“非冷房”の時代の関西を駆けずり回った頃 41年後の今も現役の車が多数!?

1984(昭和59)年、私鉄の吊掛式電車を求めての関西へ。当時すでに吊掛式は一線を退き、支線などで運用されていました。近鉄・南海・山陽・神鉄を中心に、当時の新旧車両を振り返ります。

この記事の目次

・常磐線の電車が改造されて奈良に

・近鉄伊賀線の旧型車を求めて伊賀神戸へ

・国鉄三ノ宮のホームから阪急の線路を眺めると

【画像枚数】全23点

常磐線の電車が改造されて奈良に

 私鉄に残る吊掛式電車の取材で関西を訪れたのは、1984(昭和59)年の8月。もうローカル私鉄を除いて吊掛式の電車は主力の地位を退き、支線区などになんとか残っているという時代なので、目的を達成できたのは近鉄・南海・山陽・神鉄の4社のみでした。

 撮影は吊掛車だけではなく、当時の第一線車両にもカメラを向けています。もっと撮っておきたかった車両はありますが、枚数に制約のあるフィルムではこのくらいが精一杯でした。

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奈良では試運転中の105系に出会った。Mc-Tcの2連で電動車はクモハ105-511。1984年10月に電化される奈良線・和歌山線で使用するため、常磐線の地下鉄乗り入れ用だった103系1000番代から改造された。本来の105系とは扉数が異なり、原則的に500番代の車号で区別されている。塗色はクリーム1号に朱色3号の帯(奈良/1984年8月、楠居利彦撮影)
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同じ編成の制御車はクハ105-3。クハ103からの改造なので本来の105系にはないクハ105という形式になった。前面に幌が付くだけでかなり印象が異なる。この時点ではまだ冷房化は行われていない(奈良/1984年8月、楠居利彦撮影)
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関西本線用の113系は灰色9号に朱色3号の帯。グロベン付きの初期車で、非冷房だから全開になっている窓もある(新今宮/1984年8月、楠居利彦撮影)
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モノクロ写真では違いが分からないが、こちらは阪和線用の113系で、塗色は灰色9号に青22号の帯。クハ111-352は1972(昭和47)年3月の新快速運転開始時に冷房化されたグループで、冷房用の大容量MGはクハに搭載されている(和歌山/1984年8月、楠居利彦撮影)

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Writer:

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

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