【懐かしの私鉄写真】吊掛駆動の元祖 “テレビ電車”も!?「成田空港ができる前」の京成&新京成
現在は「スカイライナー」が走る京成線。成田空港が開港する前の1960年代は、全線改軌工事を経て都営地下鉄との直通運転が始まって間もない頃で、空港アクセス特急ではなく成田へ「開運号」が走るなど、路線の性格も大きく異なっていました。
この記事の目次
・「成田空港開港前」の貴重な京成線の姿
【画像枚数】全29点
1960年代の京成線を走っていた車両とは
今回は編集部からのリクエストもあり、京成電鉄の古い写真を集めてみました。私は中央線沿線の住民なので京成電鉄に乗る機会は少なく、写真も頻繁には撮っていません。大学生になると、年度末の1~3月は時間に余裕があったので、1966(昭和41)年3月に在京の私鉄をひととおり撮影しようと考え、京成電鉄にも足を運びました。
選り好みをせず、目の前に来た車両は撮るつもりで、その頃としては珍しく、1日でフィルム1本(36枚撮り)を撮りきるくらいのハイペースでした。そのフィルムは一部が行方不明になりましたが、紙焼きがかなり残っていたので、当時の主な形式はひととおり網羅できています。ほぼ同じ時期で散発的に撮ったカラー写真や、新京成電鉄の写真も合わせてご覧ください。
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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)
1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。