【懐かしの私鉄写真】東急の青ガエル、福島じゃ“赤ガエル”だった 「車両すべて入れ替え」前の福島交通

福島交通飯坂線は、1991年に架線電圧が750Vから1500Vに昇圧され、車両が全て東急7000系に置き換えられました。昇圧前は、東急から転じた“青ガエル”や、自社発注の車両も走っていました。

この記事の目次

・架線電圧が昇圧される前の福島交通、どんな車両が走っていた?

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架線電圧の昇圧で大きく変化した福島交通

 かつての福島交通は、鉄道線(飯坂線)と軌道線があり、軌道線は1965(昭和40)年に長岡分岐点まで乗車しています。鉄道線はその時に車庫があった曽根田まで乗っただけで、満足な車両写真は撮っていません。

 鉄道線の訪問は、架線電圧の昇圧によって在来車が一掃されるという話が具体化してきた1990(平成2)年の7月になりますが、それもどちらかといえば板谷峠の方がメインで、福島交通は朝飯前のひと一仕事という感じの訪問でした。

 そこで目にした元東急の「青ガエル」もとい「赤ガエル」になっていた車両や、自社オリジナル車両などを、当時のJR福島駅構内の様子も含めて紹介します。

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朝の福島駅構内。架線柱の向こう側にある時計は7時40分を指している。右に見える103系は仙石線に転用されるのだろう。この時の福島までの行程はまったく記憶がない。前泊ではないし、在来線の夜行列車もないから、夜行バスを利用したのだと思う(福島/1990年7月6日、楠居利彦撮影)。
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東京寄りから見た構内。留置されている電機は廃車待ちのようで、一番手前はED75のトップナンバーだ(福島/1990年7月6日、楠居利彦撮影)。
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寝台特急「北斗星」が通過。これは福島交通のホームの端から撮っている(福島/1990年7月6日、楠居利彦撮影)。
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福島交通オリジナル車両のモハ5318-モハ5319の2連が到着。朝ラッシュのピークで、改札口を通り抜けるのに時間がかかる(福島/1990年7月6日、楠居利彦撮影)。

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Writer: 楠居利彦(鉄道ライター)

1946年、東京生まれ。中央線の沿線で育ったので、鉄道は複線で電化され、長編成の電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道誌の創刊に関わり、車両データ本の編集を担当した。趣味は鉄道模型製作。

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