「大間マグロ=黒いダイヤモンド」なぜ? 行って分かった5億超の価値の秘密… 凄さは“知名度”だけじゃない

1月5日、東京の豊洲市場において新年の風物詩ともいえるマグロの初競りが行なわれ、青森県大間産のクロマグロに5億1030万円という史上最高値が付いて大きな話題を呼びました。

知名度だけ…じゃない! 大間産が高級食材となる理由

 テレビドラマが起爆剤となった大間のマグロですが、それは話題性にだけ支えられたものではなく、味の面でも高い評価を受けています。その理由は良質なマグロが獲れる津軽海峡という漁場のおかげだけでなく、その背景には漁法と流通管理という、徹底した品質維持の仕組みがあります。

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大間崎のマグロのモニュメント。1994年に釣り上げられた440キロのマグロを再現している(布留川 司撮影)

 大間漁業協同組合によると、大間のマグロ漁は針と糸を使った一本釣り漁で行なわれており(夜間は延縄漁)、これは一般的な網漁と違って引き上げる時に魚の表面を傷つけにくい漁法となっています。

 釣り上げられたマグロは速やかに血抜きと生〆作業が行なわれ鮮度を維持するために船内で氷入りの塩水プールに沈められます。

 漁協に水揚げされると、即座に計量と記録が行われ、マグロ一匹ごとに個体識別の通し番号が割り振られます。その記録には、水揚げ日時だけでなく、どの船が、どのような漁法で漁獲したかといった情報までが厳密に管理されているのです。

 ここから出荷されるマグロの頬にはブランドを示す「大間まぐろ」のロゴ入りのシールが貼られていますが、それはブランドをアピールするだけでなく、このような大間の漁法や漁協の体制に裏打ちされた信頼の証明書ともいえるでしょう。

 大間マグロの味の良さを支えるもうひとつの要素が、冷凍を行わない出荷体制であることが特徴です。生〆作業後、水揚げされたマグロはマグロ箱と呼ばれる氷を敷き詰めた専用の輸送ケースにいれられます。これは、鮮度を落とささず冷凍はせずに出荷するために考え出された最適な方法となっています。

 最短では早朝に水揚げされたマグロがそのままトラックで輸送され、翌日には東京の豊洲市場に運ばれて競りに掛けられることもあるそうです。このスピーディーな物流も、「大間マグロ」のブランドを支える欠かせない要素なのです(一部は販路の関係で冷凍出荷される場合もあり)。

【マグロでっか!】これが、冷凍せずに出荷される「大間のまぐろ」です(画像)

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