Googleマップの「最速ルート」信じたら… 雪道の“ヤバい県道” なぜ案内? 「30分早い」の落とし穴
スマホの地図アプリはドライブに不可欠ですが、冬季の降雪地域では注意が必要です。なかには雪道に不慣れなドライバーには危険な「最速ルート」を案内することも。その一例として群馬県の「根利道」を紹介します。
甘く見てはいけない“凍結ヘアピン”連続の峠道
その状況を、みどり市側から見てみましょう。
桐生市方面から西進してきた国道122号は大間々町市街の「大間々町6丁目」交差点で進路を変え、県道62号との重複区間となり、わたらせ渓谷鐵道も走る渡良瀬川の刻んだ峡谷に沿って北上します。そして「道の駅 くろほね・やまびこ」を過ぎた先の「下田沢」交差点を左折して県道70号との重複区間となり、急坂を上がった3kmほど先で県道70号は左に分岐し、県道62号の単独区間となります。
道路は赤城山の東麓で一本調子に標高を上げていき、さらに4kmほど進んだところからが本格的な山道となります。ヘアピンカーブも多く、ところどころの切り通しでは日陰となるため、乾燥路だと思って走っていたら、いきなり凍結路が現れることもしばしばです。
桐生市と沼田市との市境は下田沢交差点から14kmほどですが、実際の峠はそのやや先となります。そしてここからの下り坂は、赤城山の北東斜面になることから、日陰が多く、急な下り坂、急カーブでの凍結路という難所も現れます。ようやくひと息つけるのは、峠から12kmほど下った南郷の集落に入ってからです。
道を知っている地元のクルマは、路面状況のいい場所ではペースを上げ、危険な部分では十分に速度を落とすというメリハリのある運転で、短時間で駆け抜けます。その結果が、GoogleMapが判断する「最速ルート」の根拠となってしまうのです。
雪道になれていない、かつこの道路をはじめて走るドライバーにとっては、そうした“手練れ”と同じペースで走ることは困難です。降雪時には除雪が入りますが、それでもアイスバーンの上に新雪が重なるようなコンディションでは、2WD+スタッドレスではスタックして上れない可能性がありますし、凍結路の下り急カーブではスリップ事故のリスクが少なくありません。
つまり「早い道」だと思って案内に従っても、結局は時間がかかったり、最悪は事故にもつながりかねないのです。
この県道62号はあくまで一例ですが、「降雪エリアでのGoogleMapでの検索」が県道で山を越えるようなルートを示す場合は、「その道路名+冬」といったキーワードで走行の難易度を測るくらいの慎重さが必要と言えるでしょう。
なおスマホの地図アプリでGoogleMapとシェアを分ける「Yahoo!カーナビ」は、GoogleMapに比べ「走りやすい道を優先する」「狭い道を通るルートを案内しない」という傾向があることで知られますが、それでもこの県道62号を通るルートを示す場合があります。利用にあたって留意しましょう。
Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)
1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。





コメント