「もったいない気がする」の声も 九州へ行く「りんかい線」旧型車両が“大都会”に乗り入れられないワケ
東京都心を走る電車が九州に“再就職”し、走る路線の風景は高層ビルが林立する大都会から自然豊かなエリアへ一変します。この路線は九州最大都市の大都会を駆ける地下鉄と相互直通運転をしていますが、ワケあって移籍する電車は乗り入れません。
これが都会っ子の「引っ越し先の風景」か…
筑肥線のうち福岡市地下鉄空港線と接続する姪浜(めいのはま、福岡市西区)と筑前前原の間は複線になっており、通勤通学利用が旺盛です。JR九州によると、2024年度の1日当たりの平均通過人員は4万4014人と、国鉄が分割民営化したJR九州発足初年度の1987年度(2万6115人)より68.5%増えました。福岡都市圏のベッドタウンとして発展し、九州大学のキャンパスが沿線の西区に移転・統合されたことが利用者数を押し上げました。
一方、筑肥線の筑前前原―唐津間は単線ですが、2024年度の1日当たり平均通過人員は5207人。JR九州が「大量輸送という観点で鉄道の特性が十分に発揮できていない」と判断するボーダーラインの2000人を大きく上回っている“合格点”ですが、1987年度の1日当たり7233人から28.0%減りました。
九州を訪れた筆者は、先頭部をJR九州のコーポレートカラーである赤色に装飾した103系1500番台に筑前前原から乗り込みました。出発した103系1500番台は主電動機(モーター)が爆音を奏でながら、キャベツ畑や田んぼの脇を力走します。4駅先の筑前深江(糸島市)を過ぎると、筑肥線は国道202号に沿った海外線を突き進みます。
車窓には瑠璃色の玄界灘が広がり、浜崎(唐津市)まではトンネルを除くとシーサイドビューが続きます。
その先では国の特別名勝で、日本三大松原の一つに数えられる「虹の松原」の周辺を通ります。広大な松浦川の橋を渡り、1966年に建てられた唐津城の模擬天守を眺めていると唐津に到着。多くの電車は唐津線に乗り入れ、隣の西唐津まで運行します。





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