【懐かしの自衛隊】「タイプ74だ!」海兵隊員が見た自衛隊戦車 演習中でも構わず始まる“装備品見学会”(その1)

1970年代、東富士演習場で繰り広げられたのは、米海兵隊M48戦車と陸上自衛官の非公式な交流でした。共同演習が始まる以前、現場の隊員たちが互いの最新装備に目を輝かせた、知られざる「草の根日米同盟」の記録を紐解きます。

M48戦車は90mm砲搭載の初期型

 富士山の麓に広がる東富士演習場。ここは本州最大の演習場であり、その一角には在日米軍のキャンプ富士があります。

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陸自の74式戦車を見学する海兵隊員。74式戦車特有の姿勢変換に驚く声が多く上がったという。戦車製造技術はアメリカの方が上だったが、細かい部分まで作りこむのは日本の方が上手だったのであろう(Hideki Miyashita撮影)。

 今でこそ、在日米軍には戦車が配備されていませんが、1970年代当時は在日米海兵隊にM48A3中戦車があり、沼津海浜訓練場で上陸訓練を、東富士演習場で機動訓練や射撃訓練を行っていました。

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M48上で撮影するカメラマンに手を振る陸上自衛官。熊笹迷彩とも呼ばれる旧迷彩服を着用し、拳銃を腰に下げている。階級章を見ると幹部ではなく陸曹であることを示しており、名札は赤で色分けしてあることから、恐らく普通科の対戦車部隊所属隊員であろう(Hideki Miyashita撮影)。

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Writer:

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

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