まるで永田町の「自民党バイパス」!? 未成の都市計画道路、そのまま廃止か? “あとちょっとで拡幅できそう”なのになぜ?
東京都の新たな都市計画道路の整備方針案では、優先整備路線とともに、廃止候補となっている未着手路線もあります。その一つは日本の政治の中心、永田町に計画されたものです。なぜ廃止となるのでしょうか。
こりゃ確かに「自民党バイパス」だわ…
東京都が2025年末、新たな「東京における都市計画道路の整備方針(案)」を公表し、2026年1月30日まで一般からの意見募集を行いました。10年ごとに策定している事業計画の「第五次計画」にあたり、2026年度から2035年度の「優先整備路線」の方針を示したものです。
新規もしくは継続で数々の未着手道路が優先整備路線として挙がる一方、「必要性が低い」とされ、廃止候補になった10の路線(区間)も合計3kmほどあります。
その一つが、日本の政治の中枢、千代田区「永田町」で計画されている「補助21号線」380mです。現地には不思議な光景が広がっています。
廃止候補区間の起点は、東京メトロ「溜池山王」駅が近いです。外堀通りから北へ、かのビートルズが宿泊したことで知られるザ・キャピトルホテル東急(旧東京ヒルトンホテル)や、アパホテルプライド〈赤坂国会議事堂前〉が立つ2車線の並木道が延びています。この道が行き止まりとなる丁字路が起点で、右方向の坂を上れば国会議事堂、左方向の坂を上れば日枝神社という谷間に位置しています。
そして直進方向には駐車場と、数軒の民家が立っていますが、その先に道が続いていることがわかります。交差点脇から一方通行の細いクランクの道を進んで、駐車場の向こうへ出ると、左側には都立日比谷高校の擁壁が現れ、右側にはフェンスに囲まれた空き地がその先ずっと続いています。
その空き地は、キャピトルホテル前の幅員まで道路を拡幅するには十分な土地で、「丁字路周辺の用地を確保しきれずに、未着手のままだったのだな」と想像がつきます。
さて、フェンスに囲まれた空き地と並走する道は上り坂となり、旧永田町小学校(廃校)の南西角にある交差点で、空き地が右へ大きく“カーブ”を描きます。そのまま坂を上った交差点で空き地は終了。ここまでが補助21号線の計画ルートであり、その終点は、自民党本部の目の前です。
この交差点のある道は、外堀通りの「特許庁前」交差点から国会議事堂と参議院議員会館の間を通って国道246号「平河町」交差点へ抜ける、国道246号の支線です。もし、補助21号線が完成していれば、外堀通りの「溜池」交差点の渋滞を避けて自民党本部へ向かうような“バイパス”的なルートになっていたかもしれません。





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