ほ、本物なの!? 超有名デコトラ「一番星」はまだ現役!! 誕生から半世紀…その紆余曲折とは

デコトラの存在を一躍有名にしたのは1975年に公開された映画「トラック野郎」です。その撮影で使用された主人公が乗る「一番星号」ですが、実はまだ現存しています。

じつは主役トラックとしては2代目

 映画「トラック野郎」は1975年から1979年の間に全部で10作品が制作されましたが、劇中に「一番星号」として登場したトラックは2台ありました。

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「一番星号」の側面。塗装や飾りは映画の最終作品である「トラック野郎 故郷特急便」出演時のものを目指してレストアされた(布留川 司撮影)

 映画は1作目が制作された時点ではシリーズ化の構想はなく、低予算のために最初の「一番星号」は安い中古車を購入して造られました。

 しかし、2作目以降はシリーズ化のために予算も増額され、程度の良い新古車が新しく購入されたのです。二代目「一番星号」のベース車両は三菱ふそう製のトラックFU113の1975年式モデルで、デコトラとしての飾り品や塗装は作品ごとに変化していますが、2作目の「トラック野郎 爆走一番星」から最終作品の「トラック野郎 故郷(ふるさと)特急便」まで同じ車両が使われ続けました。

 映画撮影終了後、トラックは東映から売却され複数のオーナーの手を渡り歩きました。映画の人気から商店の前に看板代わりに置かれたこともありましたが、この時にいたずらやパーツの窃盗で廃車状態になります。

 その後、スクラップ処分されそうになったところを、次のオーナーが購入して、走行状態にまでレストアされました。しかし、業務で使うために映画時代のデコトラの姿に完全に修復されることはなかったそうです。

 一時期は日本の中にデコトラブームを巻き起こしたスター的なトラックも、時代とともに衰えるようにその姿を変えていったのです。その後、「一番星号」はトラックとして走ることもなくなり、長らく人の目に触れることなく保管されることになります。

 そんな「一番星号」に転機が訪れたのは2015年頃で、前オーナーが「全国哥麿会」会長である田島さんと出会ったことがきっかけでした。デコトラの親睦団体の会長であれば、この歴史あるトラックを大事にしてくれるという思いから「一番星号」を譲渡。そして、「全国哥麿会」によって往年の映画時代の姿を取り戻すためのレストア作業が開始されます。

【ご、豪華だ!!】これが、「一番星」の車内です!(写真)

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