名古屋で「18mの近未来な乗りもの」が走行開始! 地下鉄より“ラク”に繁華街へ行ける「使える足」の正体

名古屋駅と栄をダイレクトに結ぶ新システム「SRT」が習熟運転を開始しました。2月13日の開業を前に、全長18mの近未来的な連接車体が街中に出現。リニア時代を見据えた、名古屋の新たな移動手段の実力に迫ります。

地下に潜る必要なし! 名古屋駅~栄の移動を「地上観光」に変えるSRTの意義

 名古屋市がSRTを導入した背景には、2027年に開業する予定だったリニア中央新幹線の存在がありました。リニア中央新幹線の開業によって、名古屋~東京(品川)間は最速で40分にまで短縮可能。これにより東京圏と名古屋圏のさらなる人の往来の拡充が見込まれています。

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2026年1月、名古屋市内で習熟運転中のSRT(鈴木伊玖馬撮影)

 さらに近年は、世界各国から日本への旅行者が増加中。これに合わせて、名古屋への観光客も増えると予想されています。これに合わせて名古屋駅周辺や、名古屋の繁華街である栄地区では地域の開発熱が高まっています。

 たとえば、名古屋駅では名鉄による再開発が計画中。名古屋最大の繁華街である栄地区には、高さ約211mの「ザ・ランドマーク名古屋栄」が2026年夏に開業予定です。ここは、60店舗以上の商業施設に加え、ホテルや映画館も入る新スポットとして期待が集まっています。

 SRTはこの名古屋駅から栄地区を接続する路面交通システムです。現在でも名古屋駅と栄地区を繋ぐ交通機関は存在していますが、名古屋地下鉄の中心的な存在である地下鉄名城線とは直接接続されていません。名古屋城最寄りの「名古屋城駅」や栄中心街にある「矢場町駅」へ行くには乗り換えが必要になります。

 加えて、愛知県在住の筆者(鈴木伊玖馬:乗りもの好きライター)から見ると、JR名古屋駅から地下鉄名古屋駅のアクセスが悪く、移動するだけでもそれなりの時間がかかります。栄駅側も地下鉄は深い位置にあるため、地上へ上がるまでには相応の時間がかかります。

 それだけに、地下鉄までいちいち降りていくことなく、地上部分だけで気軽に名古屋駅と栄地区を行き来できるSRTには、大きな魅力を感じています。特に栄に新しい商業施設ができる2026年夏以降は、利用機会も一層多くなってくるでしょう。

 こうしたことを鑑みると、SRTの存在意義はリニアの開業が遅れている現在においても非常に重要だと思います。

 定期運行の開始は冒頭に記したとおり2月13日から。ぜひ利用してみたいです。

【路面電車? いやバスだ!】乗る前にチェック! これが「SRT」の詳細です(地図/写真)

Writer:

愛知県生まれ。飛行機が好きで航空博物館などを取材するうち、自動車関係の記事や取材も手がけるようになる。ホンダ「シビック Type R」のようなホットハッチが好み。

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