安いドローンは「安い戦闘機」で撃ち落とせ!? ウクライナが求める“格安機”とは? 同じ悩みを抱える日本は

チェコからウクライナへの供与が検討された軽攻撃/練習機「L-159」。同メーカーの航空機は日本の航空自衛隊にも、“かなり安い”金額で提案されているようです。ウクライナの狙いも、その“安さ”にあると考えられます。

だから欲しい「安い戦闘機」

 このL-39NG、じつは航空自衛隊のT-4中等練習機の後継機としても提案されているようです。真偽のほどは定かではありませんが、航空自衛隊へ提案価格は1機20億円程度と、競合機と見られているM-346(イタリア)やT-7A(アメリカ)よりも、はるかに安い価格が提示されているという話もあります。

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ウクライナ空軍のF-16(画像:ウクライナ空軍)

 ウクライナはサーブ「グリペン」やダッソー「ラファール」などの第4.5世代戦闘機を導入する意向を示していますので、L-159やL-39NGのような練習機を必要としていると思いますが、おそらく練習機としてだけではなく、「ドローンハンター」としても欲しているのではないかと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

 ウクライナはオランダなどから供与されたF-16戦闘機を使用する対ドローン戦術を考案し、実際にロシアのドローンの迎撃でも効果を上げています。しかし、1飛行時間あたり30万円以上の運用コストを要するF-16を用いた安価なドローンへの迎撃は、ウクライナを経済的に疲弊させていると考えられます。

 パべル大統領が提案したL-159はF-16に比べて飛行性能が低く、搭載するセンサーの能力も劣りますが、運用コストは格段に安いです。このため、ウクライナはドローンハンターとしてもL-159を求めているのではないかと思います。

 このようなドローンを含めたUAS(無人航空機)や哨戒機といった脅威度の低い経空脅威の迎撃に伴う経済的疲弊は、日本や台湾にとっても他人事ではありません。中国が日本や台湾の防空識別圏に多数の航空機を接近させており、航空自衛隊や台湾空軍はその都度、戦闘機を緊急発進させて対処しています。しかし、緊急発進によって生じる戦闘機の運用コストは経済的な疲弊をもたらすだけでなく、機体や乗員に大きな負担を与えています。

 そこで日本でも、安価なドローンハンターを模索する動きがあります。

【もっと安い!?】これが米独の「ドローン迎撃用ドローン」です(写真)

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