新型「シビック」はどんなクルマ? 「タイプR」もラインナップし7年ぶり日本市場復帰
10代目は「世界統一仕様」
定刻どおり午前10時30分に開始されたプレスカンファレンスでは、本田技研工業執行役員・日本本部長の寺谷公良さんが登壇。ホンダの4輪車事業における、「シビック」というモデルの存在意義について説明しました。ホンダは1963(昭和38)年に4輪自動車の生産を開始し今年で54年目を迎えていますが、昨年、世界累計生産台数1億台を達成しました。「シビック」の初代モデルが登場したのは1972(昭和47)年のことですが、その1億台のうち約4分の1となる2400万台を歴代の「シビック」が占めているとのこと。ホンダの4輪車事業において、まさに柱というべきモデルなのです。
しかし日本国内市場においては、「シビック」はモデルチェンジの度にボディサイズが拡大したこともあってか販売台数に陰りが見えはじめ、またコンパクトクラスの5ドア・ハッチバックである同社の「フィット」が、元来「シビック」が担ってきたポジションも受け持つようになったこともあり、2010(平成23)年に販売を終了した8代目「シビック」を最後に姿を消しました。その後は、先代(9代目)欧州「シビック」をベースにした「シビック タイプR」が750台限定で販売されたのみ。欧州や北米、アジア諸国など世界中で販売され人気となっている「シビック」は、生まれ故郷の日本で見ることができないという状況になっていました。
ところで「シビック」といえば、「北米シビック」「欧州シビック」という言葉を聞いたことはないでしょうか。ホンダは基本的に販売地域に近い工場で生産するという方針を採っており、欧州地域で販売される「シビック」はイギリス・スウィンドン工場で、アメリカ・カナダなど北米および周辺地域で販売される「シビック」はアメリカの国内工場で生産されています。じつは先代モデルまで、両者は内外装のデザインはもちろんエンジンやトランスミッションのラインナップなど、すべてが異なる別モデルでした。現行モデルである10代目「シビック」では、それを世界統一モデルとして統合。仕向地ごとに細部の仕様違いはあるものの、基本的なデザインは同一となっています。
2015年11月、アメリカでのセダン発売を皮切りに、10代目「シビック」は先代同様、北米や欧州、さらに中国を始めとするアジア地域や南半球諸国など、世界中で発売されました。「グローバル・プラットフォーム」と呼ばれる新世代シャシーが与えられ、高張力剛板を59%も使用することで軽量化と高剛性を両立。前後サスペンション型式はフロントにマクファーソン・ストラット、リアにマルチリンクと、先代から変わりはありませんが、2016年の「北米カー・オブ・ザ・イヤー」(乗用車部門)を獲得するなど、多くの高評価と支持を集めました。北米ではセダンのほかクーペもラインナップ。一方、欧州ではセダンとハッチバックというラインナップになっています。
せっかく国内で再登場するシビックも値段が大衆価格から大幅に値上げされ、庶民の手が届かない価格になるのでしょうね。大衆車でありライトスポーツでありファミリーカーでもあったシビックも高級車の領域に入ってしまうのでしょうか。
タイプRの原点に戻るべきだ!開発者も昭和の終わり平成生まれだと思います。残念ながら往年のシビックではなくレプリカなRが悲しいそんな気がします。
新型シビックタイプRは、とても高性能な車ですが、値段がかなり高過ぎると思います❗
できるだけ、車好きな多くの人達が気軽に乗れる値段設定にして欲しいと思います❗