まんま「ブルドッグ」じゃないか…! ホンダの「新型EV」が“80年代の胸アツ車”の再来すぎる件 絵描きオジサンの回顧

昨今のEVには「雰囲気が優等生っぽくて面白くない」「価格も高い」と感じていた筆者ですが、ホンダが発売予定の小型EV「スーパーワン」には、かつての初代「シティ・ターボII」の面影があります。どんな工夫が詰まっているのでしょうか。

メカや細部も「まんまブルドック」だ!

 また、スーパーワンにはシティ・ターボIIの系譜を感じるもうひとつの要素があります。それが、モーター出力のアップや仮想の有段シフト制御などが楽しめる「BOOSTモード」を搭載していることです。

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もともと背高ノッポだった初代シティの屋根をさらに高くした「マンハッタンルーフ」(乗りものニュース編集部撮影)

 実はシティ・ターボIIにも「スクランブルブースト」という特別な走行モードが搭載されていました。これは一定条件下で、ターボの過給圧を10秒間10%アップさせる機能。こうした遊びゴコロ溢れるギミックが、EVのスーパーワンにも継承されているのがオジサン世代には刺さります。

 そのほか、ターボIIの物と似た青いストライプ入りのシートなど、スーパーワンにはシティ・ターボIIの面影を感じさせる“ダメ押し”ポイントが盛りだくさん。N-ONE e:も徹底的にシンプルな雰囲気がグッドでしたが、まさか1980年代に流行した「ボーイズレーサー」のリバイバル版に化けるとは思いませんでした。

超激安で買った「初代シティ」との思い出

 このようにスーパーワンの“初代シティ的要素”に心惹かれまくった筆者には、初代シティに乗っていた時期があります。

 といっても、買ったのは新車ではなく中古車です。初代シティはターボIIの前身の「シティ・ターボ」や、よりノッポな「マンハッタンルーフ」、オープン版の「シティ・カブリオレ」など多くの派生モデルがありましたが、筆者のシティは基本形の素グレードの赤色。価格は15万円と激安でしたが、サンルーフ付きで開放的でしたね。

 この初代シティに乗っていた2000年ごろはインターネットも黎明期で、しばしばシティの個人ファンサイトで出会った同車のオーナーたちと、いわゆる「オフ会」的なミーティングも楽しんでいました。

 ミーティング参加車の比率は、ターボIIとカブリオレが4割ずつで大半。残りの2割には素のグレードのほか、平べったいフォルムの2代目シティなども混ざっていましたね。もっとも少ないのは短期間しか作られなかったシティ・ターボでした。

 初代シティは後に手放してしまったものの、運転しているとスポーツカーとは違う、“狙ってない”素朴な楽しさを感じていました。筆者は最近、親戚から3万円で譲り受けた1995年式ホンダ「アクティ」に乗っているのですが、何も付いてないシンプルな軽トラックゆえに、シティに似た素朴さをアクティに感じることがあります。

 一方、はじめから“楽しいクルマ”を目指して、ファン泣かせなギミックを満載してきたスーパーワンも大いに気になります。「EVでこんな面白いコトやってみたいんだけど、どう?」とメーカー側が提案してきたのが、オジサンとしては嬉しいですね!

【イラストを見る】「スーパーワン」と初代「シティ」の愉快な仲間たち

Writer:

1967年、山梨県生まれ。中古輸入車誌、チューニング誌、モータースポーツ誌、2輪誌、RC誌などで挿絵やら妙なマンガやらを描き今に至る。タミヤのRCカーのボディデザイン監修を担うこともアリ。幼少の頃より乗り物大好きで車輪とハンドルがついているものに乗っていればもうゴキゲン♪

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