嵐電、4月から220円に値上げへ 定期運賃は均一制移行で値下げも

普通運賃値上げの背景は

 嵐電は京都市内を走る路面電車(軌道)です。嵐山本線(四条大宮~嵐山間7.2km)と北野線(北野白梅町~帷子ノ辻間3.8km)の2路線があり、地域住民のほか観光客らを輸送しています。

 京福電気鉄道によると、運賃改定の背景として、嵐電は営業距離が短く、沿線のほとんどが既成市街地であり、今後、住宅開発される余地も少なく、沿線人口も高齢化が進む状況であると説明。また、複数の交通機関とも競合関係にあり、ベースとなる定期的な利用者は年々減少傾向が続いているといいます。

 さらに最低賃金の上昇による人件費の増加や、その影響を受けた工事費などの増加により、今後の見通しにおいて、現行運賃では収支改善を図ることが困難であるとしています。

 2015年度は13億4400万円の収入に対し、支出は14億1200万円で、6800万円の赤字でした。2016年度も7000万円の赤字になる見込みです。

【了】

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