“韓流対空ミサイル”が初撃墜達成!? 湾岸地域で実戦デビュー 実はロシアの技術が使われているのはなぜ?

韓国メディアの「朝鮮日報」英語版は3月3日、UAE(アラブ首長国連邦)が韓国製地対空ミサイル「M-SAM ブロックII(天弓II)」を実戦で使用し、イラン製ミサイルを複数撃墜したと報じました。

開発に深く関わったロシアなのなぜ?

「なぜロシアの技術を韓国が?」という疑問の答えは1990年にソビエト連邦が崩壊しロシア連邦が成立したことにさかのぼります。

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ミサイルが収納された筒状の発射管。1車両あたり8つの発射管が搭載されている(布留川 司撮影)

 この時代、ロシアは韓国に対して約14億ドルもの債務があり、その返済のために軍事資産の売却を行ないました。T-80U戦車、BMP-3歩兵戦闘車、イグラ歩兵携行地対空ミサイル、Ka-32ヘリコプターなどがロシアから韓国に売却され、T-80UやBMP-3は現在でも韓国陸軍において仮想敵部隊として運用され続けています。

 2000年代には兵器ではなくそれを構成する軍事技術そのものを提供するようになり、ロシアの防衛企業アルマズ・アンテイ設計局は、地対空ミサイル9M96ミサイル(S-350やS-400地対空ミサイルシステムに使われている)の技術を提供し、それを元に韓国の国防科学研究所(ADD)と国内防衛企業によってM-SAM ブロックIは開発されました。

 M-SAMに採用されたロシアの技術は外見からでも分かります。ミサイルが発射されたときに、ミサイル本体が点火されずに発射機から打ち出され、空中で点火してから飛翔していきます。これは「コールドローンチ方式」と呼ばれるもので、本ミサイルのベースとなった9M96ミサイルも同じ方式で発射されるため、これらが同系統の設計思想を持っているというのが分かります。

【スポンッ!とミサイルが出るタイプ】これが、M-SAM発射の様子です(画像)

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