“韓流対空ミサイル”が初撃墜達成!? 湾岸地域で実戦デビュー 実はロシアの技術が使われているのはなぜ?
韓国メディアの「朝鮮日報」英語版は3月3日、UAE(アラブ首長国連邦)が韓国製地対空ミサイル「M-SAM ブロックII(天弓II)」を実戦で使用し、イラン製ミサイルを複数撃墜したと報じました。
今回の報道が明らかにした韓国製兵器の強み
現在はアルマズ・アンテイ設計局との協力関係は終了していますが、M-SAM ブロックIに関するすべての技術は韓国企業によってローカライズされており、M-SAMシリーズは韓国製国産兵器として自由に改良・生産し、さらに輸出までが制約なく可能となっています。
今回のM-SAM ブロックIIのUAEの活躍は、ミサイル自体の性能を証明しただけでなく、海外マーケットにおける韓国防衛産業の強みも同時に証明したといえるでしょう。それは韓国兵器の納入・運用開始までの速さです。
UAEがM-SAM ブロックIIの導入の正式契約を結んだのは2022年。そして、実際にUAEに納入されたのは2024年で、その後UAE軍は運用部隊の訓練を開始しました。つまり、約4年という短い期間で国内に部隊組織させ、それによって今回のイラン危機においては防空システムとして実際に機能させることができたのです。
ロシアによるウクライナ侵攻以降、欧州を中心に実戦に備えた軍備拡張の流れが起きていますが、現在の各国の防衛産業の生産能力はそれに対して不足しており、導入を決めても配備までに時間が掛かっているのが実情です。
近年、韓国製兵器の兵器輸出が好調なのは、兵器の安さや性能だけでなく、こうした国際的な兵器需要に対して比較的早い速度での納入されることであり、今回のUAEのM-SAM ブロックIIの実戦記録は、兵器そのものだけでなく、韓国防衛産業全体にとっても大きな影響を与えると思われます。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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