機体が“細長すぎ”奇抜な超音速の実験機 再び空へ飛び本格的な試験開始へ

アメリカ航空宇宙局(NASA)は2026年3月20日、X-59での2回目も飛行を実施したと発表しました。

細長いことで有名な機体が2回目の飛行

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は2026年3月20日、X-59による2回目の飛行を実施したと発表しました。

Large 20260325 01

拡大画像

2回目の実験で飛行するX-59(画像:NASA)

 この飛行は、2026年に予定されている数十回の試験飛行シリーズの初回にあたるものです。

 なお、飛行時間は技術的な問題により予定より短縮されましたが、ローブーム飛行実証プロジェクトのマネージャー、キャシー・バーム氏は「早期着陸にはなりましたが、チームにとっては良い一日です。より多くのデータを収集でき、パイロットも安全に着陸しました」と述べています。

 X-59は、エドワーズ空軍基地から午前10時54分に離陸しました。しかし、飛行開始から数分後、コックピット内で機体システムの警告が確認されたため、飛行手順に従って帰還指示が出され、11時3分に着陸しました。

 X-59は、NASAが設計し、ロッキード・マーチンが製作した静音超音速実験機です。通常の超音速飛行では大きな衝撃波(ソニックブーム)が発生しますが、この機体はその発生を極限まで抑え、静かに飛行することを目指しています。

 ソニックブームは大きな騒音や急激な気圧変化を伴う衝撃波を生み出すため、アメリカでは地上の住民や住宅への被害を避ける目的で、1973年に民間航空機による陸上での超音速飛行が禁止されました。この規制は50年以上にわたり継続しています。

 このような衝撃波を大幅に抑制する同機の研究は、アメリカ本土における超音速飛行の再解禁を促し、新たな交通インフラの実現につなげることを目的としています。現時点では、飛行速度は音速の約40%程度にとどまっていますが、今後は段階的に速度を引き上げ、最終的には超音速飛行に到達する見込みです。NASAはこの手法を「エンベロープ拡張」と呼び、このプロセスを通じて性能と耐空性を実証するとしています。

 なお、X-59は超音速飛行時の静粛性を追求するため、従来の航空機と比べて非常に細長い胴体を備えているのが特徴です。

【画像】長い! これがX-59の全体です

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. F-15Eは日本が中古機を購入して整備用の部品の製造やソフトウエアの日本仕様への更新も認めさせて運用すれば洋上攻撃や上陸部隊への攻撃などに使えると思いますが。

    ドローンは有用だがITが進化すれば逆にハッキングされて自爆したり味方を攻撃してくる可能性もゼロではない。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス