豪軍が輸送機を導入から約10年で異例の早期退役へ! いらなくなった大きな理由とは

オーストラリア国防省は2026年4月に発表した国家防衛戦略の中で、C-27J Spartan「スパルタン」輸送機を退役させる方針を明らかにしました。

わずか10年程度しか運用していない機体

 オーストラリア国防省は2026年4月に発表した国家防衛戦略の中で、C-27J Spartan「スパルタン」輸送機を退役させる方針を明らかにしました。

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C-27「スパルタン」(画像:オーストラリア空軍)

 C-27Jは今後、太平洋地域における人員および物資輸送を支援するため、民間機ベースの機体群に置き換えられると、同国国防省は発表しています。この更新理由については、「オーストラリア空軍の打撃能力や長距離の情報・監視・偵察能力を強化するため」としています。

 実はC-27Jに関しては、空軍で本格稼働したのが2015年頃であり、運用開始から10年程度しか経過していません。これは30年、40年単位、あるいはそれ以上の長期にわたり運用されることが多い軍用機としては異例といえます。

 この件に関しては、オーストラリア国内や防衛系メディアの一部報道により、用途のミスマッチが原因ではないかと指摘されています。当初、オーストラリアは同機を戦術輸送機として、不整地滑走路での運用能力を重視して導入しました。

 しかし、世界情勢の変化や防空技術の発達により、現在では太平洋地域での長距離輸送を重視する方向へと転換しています。中型戦術輸送機に分類されるC-27Jでは、このような任務には必ずしも適していませんでした。

 さらにC-27Jの保有機数は約10機と少なく、少数運用であることから維持費の高さも問題視されていたようです。オーストラリア空軍は、これらの無駄なコストをスタンドオフ兵器や無人機などへ振り向けたい考えとみられます。

【画像】着陸するC-27「スパルタン」

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