「四季島」「瑞風」記者が感じた違い 同時期登場のクルーズトレイン、異なる「行先」

2017年、同時期に登場するJR東日本「四季島」とJR西日本「瑞風」の車内を取材したところ、大きな違いが見えてきました。「四季島」と「瑞風」、同じ「クルーズトレイン」ですが、車両の「行先」は異なるようです。

「瑞風」車内の印象 これにより言えるのは…

 対しJR西日本の「瑞風」、この車両の印象をかんたんにひと言で表すなら「伝統」です。そもそも、2015年3月まで大阪~札幌間を結んでいた寝台特急「トワイライトエクスプレス」の「伝統と誇りを受け継ぐ」というのが「瑞風」の“生い立ち”。食堂車の名前は「トワイライト」と同じ「ダイナープレヤデス」で、車体色も「トワイライト」の伝統を受け継いだ「瑞風グリーン」です。

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「瑞風」の展望車(上)と「トワイライト」の展望サロンカー(恵 知仁撮影)。

 その車内へ実際に入ったところ、かつての「トワイライト」を思い出させる点がいくつもありました。ひとつが展望車です。窓が大きく屋根まで回り込んでいる姿に、かつて「トワイライト」の展望サロンカーでくつろいだ記憶がよみがえりました。

 また「瑞風」は、珍しいオープンエアの展望デッキを編成両端に設けていますが、これも大正・昭和に優等列車でよく使われていた展望車の伝統を引き継いだもの、ともいえるでしょう。この展望デッキと上部にある運転席、丸目のヘッドライト、5本のラインからなる流線形の先頭形状は、往年のボンネット型特急車両をほうふつさせるものにし、懐かしさを演出したそうです。

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「瑞風」の展望デッキ。走行中、進行方向後方のデッキに入ることができる(2017年2月、恵 知仁撮影)。

「瑞風」のデザインコンセプトは「ノスタルジック・モダン」。その車両は、JR西日本が描いた新しい「瑞風」というクルーズトレインの世界が広がっていつつ、各所に「伝統」が感じられるという具合でした。

 それぞれ異なる“行先”を掲げ、同時期にデビューすることとなったJR東日本とJR西日本のクルーズトレイン車両。料金や人気の面から決して乗りやすいものではありませんが、その登場により日本の「クルーズトレイン」、そして「鉄道」の文化が多様性を増し、さらに広がっていくのは確かでしょう。

【了】

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