長崎の路面電車「みなと」デビュー 120円で乗れる「水戸岡デザイン」
2017年4月10日から、長崎電気軌道が「みなと」を運行します。デザインは「ななつ星in九州」などを手掛けた水戸岡鋭治さんです。
310号車をリニューアル 車体には「尾曲がりネコ」
長崎電気軌道(長崎市)が2017年4月10日(月)から、路面電車「みなと」の運行を始めます。
車両は1954(昭和29)年に製造された310号車を大幅にリニューアルしたものです。デザインはJR九州の豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」などを手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治さんが担当しました。
外装はあざやかな青色を基調とし、「尾曲がりネコ」(長崎に多い、尾がかぎ状に曲がっているネコ)などをデザイン。内装は床やつり革の輪など随所に木材を使用し、ステンドグラスや船舶用の照明なども取り入れています。
長崎電気軌道によると、路面電車の魅力向上に際し、長崎市が同社に水戸岡さんへの依頼を打診したことから、今回の「みなと」のデザインが実現したといいます。改装費用は約2000万円で、そのうち約半額は長崎市の「路面電車魅力向上費補助金」が充てられています。
4月10日(月)は出発式が行われ、同日午後から営業運転に入る予定。運賃は、ほかの通常車両と同じ大人120円、子供60円です。
【了】
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