「海自の耳」作るOKI 防衛事業の新拠点を“神戸”へ なぜ? 巨大造船所に隣接 背景に「防衛力強化」

OKIグループのOKIコムエコーズが、2027年4月に神戸へ防衛事業の新拠点を開設します。海上自衛隊向け艦船を建造・整備する造船所との連携を強化し、現地対応を迅速化する狙いです。

全国に拠点網、造船所との連携強化

 OKIグループで海洋音響関連事業を手掛けるOKIコムエコーズは2026年6月17日、来年4月に神戸へ新拠点「神戸事業所(仮称)」を開設する予定であると発表しました。目的は、防衛関連システムの定期検査といった維持整備作業(オーバーホール事業)における現地対応の迅速化と、顧客対応力の強化とのこと。

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2023年10月17日に進水した最新の国産潜水艦「らいげい」(画像:防衛装備庁)。

 神戸事業所(仮称)は、兵庫県神戸市の神戸駅周辺に開設予定。主な機能として、艦船搭載用システムの維持整備に係る出張者の執務や報告書作成、作業準備、整備機材の一時保管・受渡し、そして造船所や協力会社との連絡調整などを担います。

 近年、防衛関連分野では防衛予算の拡充や防衛力強化に向けた取り組みが進んでいます。これに伴い、防衛装備品の稼働率向上や維持整備の重要性が高まっています。こうした動きを背景に、OKIは国内外における防衛事業の拡大を推進しており、防衛装備品の維持整備作業体制も強化しています。

 OKIコムエコーズは従来、工場を有する静岡県沼津地区から整備員を派遣し、定期検査などの維持整備作業に対応してきました。また、芝浦・呉・佐世保に拠点を構えていましたが、2026年1月には横須賀に「横須賀分室」を新設し、顧客対応力を強化しました。横須賀分室は、海上自衛隊との契約関連業務や、海上自衛隊が保有する保守用部材の授受手続きなどを担います。

 OKIコムエコーズは、顧客との連携強化を通じて、防衛装備品の維持整備作業の迅速化・高度化を図り、顧客満足度の向上に努めるとしています。また、電子機器などに防水や防塵といった耐環境性を与えるラギダイズ技術と海洋計測エンジニアリングを強みに、開発から保守まで一貫したサービスを提供しており、新拠点開設を通じて現地での顧客対応力を一層強化する方針です。

【ここにもあそこにも!】OKIが支える海上自衛隊の装備品を写真で(画像)

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