米海軍の運用効率が劇的チェンジか!? 史上初の艦載無人機「MQ-25」が“実戦仕様”で空母に搭載 メーカー公式が発表

ボーイング・ディフェンスは2026年6月30日、開発中の無人給油機MQ-25「スティングレイ」がアメリカ海軍の空母「USSニミッツ」へ配備されたと発表しました。これにより、空母艦載機の運用効率が大幅に向上することが期待されます。

「アメリカ海軍史上初」の艦載無人機

 大手航空機メーカーのボーイングは2026年6月30日、開発中の無人給油機MQ-25「スティングレイ」が、アメリカ海軍の原子力空母「ニミッツ」へ搭載されたと発表し、公式Xでその様子を公開しました。

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甲板上のMQ-25A「スティングレイ」(写真中央)(画像:ボーイング)。

 公開された写真では、F/A-18E/F「スーパーホーネット」戦闘攻撃機とともに、MQ-25が艦上で翼を並べている様子が確認できます。これは、アメリカ合衆国建国250周年を称えるために実施されたもので、それに合わせて同社がデザインした「250」の記念ロゴが、機体には描かれています。

また機体のカラーリングも、従来は試験機であることを示すオレンジの色が機首や翼端に入っていましたが、今回は実戦を想定してか、機体全体がグレー単色に改められています。

そのため、より一層「ニミッツ」に実戦配備されたイメージが強いものとなっていました。これは、MQ-25が持つ「アメリカ海軍史上初の空母艦載無人航空機」という肩書を現実のものとする大きな一歩です。

 今回搭載されたMQ-25Aは、ステルス機能を有する無人航空機で、空母艦載機への空中給油を主任務として設計された機体です。

 これまで、空母艦載機は「バディ給油」と呼ばれる方法で航続距離を延長してきました。これは、艦載機同士で燃料を融通しあうものです。しかし、本来は戦闘攻撃機であるF/A-18に空中給油ポッドを搭載してこの任務に充てていたため、僚機に自機の燃料を分け与えることになり、その機体は戦闘機としての役割を果たせないという非効率さが課題となっていました。

 MQ-25Aが無人給油機としてこの任務を専門に担うことで、こうした問題点の解消が期待されます。これにより、これまで給油任務にあたっていた機体を攻撃に投入したり、艦隊防空や周辺警戒などにあたらせたりすることが可能になるほか、パイロットを危険に晒すリスクもなくなります。

 現在は空中給油機としての活躍が期待されていますが、機体ナンバーに「マルチミッション(Multi-mission)」を意味する「M」の文字が入っていることから、将来的には多用途化も検討されている可能性があります。今回の空母「ニミッツ」への搭載は、MQ-25の運用開始がもうすぐであることを示していると言えるのかもしれません。

【堂々とした佇まい】MQ-25Aが配備された様子を写真で紹介

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