三菱「GTO」 打倒「GT-R」! バブルが生んだ三菱の「リーサル・ウェポン」(画像12枚)

挑発的なキャッチコピーとともに、いざ発売

「スポーツは、ライバルがいるから、面白い。」と、「スカイライン GT-R」をライバル視した挑発的なキャッチコピーを掲げ大々的に発売されるも、しかし王者には歯が立たず……。それは販売面だけでなく、モータースポーツフィールドでも同様でした。

 開発者たちの志は、「GT-R」にも決して劣るものではなかったと思われますが、レース参戦を前提に開発された「GT-R」と、高級セダンの「ディアマンテ」とボディを共有するなどFFベースで高性能グランドツーリスモ(優れた走行性能だけでなく高い居住性も備えた長距離走行に適したクルマのこと)の色合いが強かった「GTO」では、そもそも器が違っていたのです。

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三菱「GTO」前期型のインパネまわり(画像:三菱自動車)。
三菱「GTO」前期型のバックショット(画像:三菱自動車)。
1998年8月25日発売の三菱「GTO」後期型(画像:三菱自動車)。

 その後、「GTO」は戦闘力アップが図られ、よりスポーツ性を高めていきますが、元々の車重の重さが災いし、その評価は芳しくなかったようです。

 そして、強化された排ガス規制のため、販売台数が減少していたほかの国産スポーツカー同様、2001(平成13)年に生産を終了。宿敵「スカイライン GT-R」も、2002(平成14)年に生産終了。ここでひとつの時代が終わったことを物語っていました。

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コメント

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8件のコメント

  1. GTO以上にバブルに乗っかってスベったディアマンテとFTO…当時からも三菱には若さが無かった。これらのクルマはマーケティングの失敗をネタにしてるが、当時の性能評価はどうだったんだろう。

  2. 当時の国産車としては異常に幅が広かったですね。
    スキーに行ったときに渋滞の列から両横はみ出た赤いスポーツカー(の体)を見た時は一瞬「こんな雪道にスーパーカー?」と驚いた思い出があります。
    近付いたらGTOで「なるほどね」でしたが。
    当時の三菱は地球防衛軍的なスタイリングが多かったのに、こんなカッコイイのも作れるんだと妙に感心した記憶がある車です。
    やっぱり見た目って大事ですよね。

  3. FFベースの4WD.走りは豪快だったけど繊細さや質感は悪かった。
    若き期の思い出深いクルマです。

  4. 懐かしいクルマですね。今最新の技術で同じコンセプトで作ったらPHVで燃費が良くて速くて、自動運転機能も満載の楽しいクルマになりそうです。

  5. 今の若い人って、GTOと聞いたら漫画しか思い浮かべないのかなあ

  6. もっと三菱愛に溢れる記者に書かせろ。
    トヨタ、日産以外の記事は、色々といつもひどい。

  7. ライバル視してたのはGTOだけじゃないでしょ
    いすゞはピアッアで「群れない男のために」という感じの広告だったような
    GT-Rがそうとう売れてたからだと思うけど

  8. いやいやいや・・・モータースポーツ界でならブレーキを強化したGTOはGT-Rと唯一対等に渡り合える車種だったから。

    うそは書いちゃいかんよ。