昭和初期の「名車」デハ230形が京急に里帰りへ 写真募集や引継式開催

埼玉県川口市で保存・展示されているデハ230形(デハ236号車)が、京急電鉄に引き継がれることに。これを記念し、思い出写真の募集やグッズプレゼントなどが行われます。

1979年から川口市で保存・展示中

 埼玉県川口市の青木町公園総合運動場で保存・展示されているデハ230形(デハ236号車)が京急電鉄に戻ることになったのを記念して、同社は2017年5月28日(日)までの期間、デハ230形の写真や思い出メッセージを募集しています。

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デハ236号車とツアーバスで訪れた川崎大師参拝客。1973年1月2日撮影(画像:京急電鉄)。

 受付は郵送やウェブサイト、5月28日(日)に京急ファインテック久里浜事業所(神奈川県横須賀市)で開催される「京急ファミリー鉄道フェスタ2017」の特設ブースで実施。集まった写真やメッセージは京急電鉄のウェブサイトなどで紹介されます。

デハ230形の特徴は

 デハ236号車は、京急電鉄の前身のひとつである湘南電気鉄道が、デ1形として1929(昭和4)年に製造、翌1930(昭和5)年に運行を開始しました。1948(昭和23)年にデハ230形に改番、1978(昭和53)年に引退。1979(昭和54)年からは川口市で保存・展示されています。車両の長さは16m、自重は33.5トン。主電動機は93.3キロワット4台、定員は100人です。

 京急電鉄によると、デハ230形は「当時の最高の技術を取り入れ日本の名車として広く知られ、現在の高速化のスタイルを確立した電車の草分け的存在」といいます。その特徴として、軽量で丈夫な車体構造、大きな窓、地下鉄と郊外の双方に適した車両、走行性に優れた軸受の採用などを挙げています。

グッズプレゼントや引継式も実施

 デハ236号車の“里帰り”に際し、おもに以下の企画も予定されています。

●京急オリジナルグッズのプレゼント
 京急各駅で配布される川口市立科学館の特別展示「ありがとう京急デハ230形236号~また会う日まで~」リーフレットを同館に持参すると、各日先着30人に京急オリジナルグッズをプレゼント。期間は5月21日(日)まで。

●引継式
「京急ファミリー鉄道フェスタ2017」で京急電鉄と川口市の関係者が出席し、デハ236号車の引継式を開催。京急ファインテック久里浜事業所内で5月28日(日)15時から。

 デハ236号車は、総合車両製作所の協力のもとで復元・整備が進められたのち、横浜市西区のみなとみらい地区に建設される京急グループ本社ビル(仮称)の1階で、保存・展示される予定です。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 川口市は、無償で、京急から、譲渡されて、教材として、展示をしたんじゃないですか、本来、川口市が、預かった、もの、ちゃんと、整備や、色褪せたら、色の、塗り変え、全て川口市が、やる事じゃないですか、あそこまで、ボロボロにして、手に終えないから、邪魔者扱い、あげくのは手に、京急に、返します。始めから、面倒みれないのなら、、京急から、もらってくるな、それと、隣の、96も、JRに、返せ、あの機関車は、川越線最後の、旅客列車を、牽引した、貴重な、機関車なんだよ。もしかしたら、復活だって、あり得ない話しでは、ないであろう。何を考えてんだ、川口市の、公園緑地課は、行政は、恥をしれ。

    • 以上、個人の戯事です。