ロストバゲージどう防ぐ? ターンテーブルでも工夫 JALに聞く飛行機の手荷物管理(写真30枚)

ターンテーブルへ荷物を流すときの工夫

 到着した受託手荷物をターンテーブルに流す際、取り間違え防止のため、付けられたタグの便名がよく見えるように流す、取りやすいよう取っ手を前にする、適度に間隔を空けるといった工夫をしているそうです。

「海外では『かばん』は『かばん』、汚れるものという意識かもしれませんが、日本は違います。お客様目線で『自分の荷物だったら』ということを考えて行っています」(JALグランドサービス、安田さん)

 雨の日はどうしてもぬれることがあるため、そのときは拭いてからターンテーブルに流されるほか、汚れやすいもの、ヒモがあるリュックサックなど巻き込みやすそうなものは、ビニールがかけられます。

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到着した受託手荷物をターンテーブルに流す。
「のれん」の向こうはすぐ手荷物の受取場になっている。
楽器などを収納するケースも用意されている。

 JALの羽田空港国内線ターミナルでこうした仕事に携わる人はおよそ1500名おり、大まかに、コンテナへ荷物を積むチーム、コンテナを飛行機へ持っていくチーム、ターンテーブルへ持っていく3チームの構成といいます。

 この現場を取材して意外だったのは、力を使う仕事ながら女性が少なくないこと。JALグランドサービスの安田さんによると、チームを組むことで女性でも活躍できる体制がつくられており、およそ10分の1にあたる150人が女性。近年は空港や飛行機が好きな女性の応募が増えているそうです。

【了】

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Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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