書き込める電子海図、「飛鳥II」にて公開 外航船という特殊環境下、なるか世界規格

「J-Marine NeCST」について小山常務は、「開発していくうちに、もっといろいろなことができるということで、当社の運航船の、あらゆる国籍の船長の要望をぜんぶ織り込み、わがままをめいっぱいぶつけて、日本無線さんに開発していただきました。『こんなのがほしい』というものを全部入れていただいています」といいます。

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日本郵船の小山常務(左)と日本無線の大沼取締役(2017年5月17日、乗りものニュース編集部撮影)。

 先述のようにその特徴のひとつである手書き入力機能や、航海計画立案の効率化と最適化を実現する気象、海象予測システムを始めとした各種システムとの連携はもちろん、国際条約や旅客の要望など船上業務を可視化するチェックリスト機能などを盛り込み、モバイル端末との連携も可能といいます。さらに、そうした手書き情報を含む各種情報のデジタル化により、船舶間および船陸間での迅速かつ正確な情報共有と集積も可能にしています。

 小山常務はまた、「たとえば、東京からシンガポールまでどのようなルートで行くのか、という計画のデータも残ります。実際に船が通った地点のデータも残ります。次にシンガポールへ向かう若手船長は、ベテラン船長の航海データをオンラインで即座に参照できます。そのデータはビッグデータとしてどんどん会社に蓄積されていきます。IOTという観点からも、優れた支援ツールです」とも話します。

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コメント

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1件のコメント

  1. かつて舶用機器の業界に勤めてたので、元勤務先が実用化できなかったのが、ものすごく残念。
    会社そのものへの思い入れはもうないが、その…なんだ…