特急の車内販売、沿線地域の人たちで 2017年夏に試行 JR北海道

JR北海道が2017年7月~9月の土日に、特急「スーパーおおぞら」で、沿線地域の人たちによる特産品の車内販売を試験的に行います。

沿線の観光協会などが特産品を車内販売

 JR北海道は2017年6月14日(水)、特急列車の車内で、沿線地域の人たちによる特産品販売を試験的に行うと発表しました。

 7月22日(土)から9月10日(日)までの土日計12日間に、札幌~釧路間を結ぶ特急「スーパーおおぞら4号」「同5号」のトマム~帯広間で、沿線特産品の車内販売が行われます。

 担当するのは、新得町観光協会、北海道池田町観光協会、本別町、本別町観光協会、陸別町、陸別町振興公社、足寄町の人たちです。日によって地域は異なります。

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販売品の一例。左上から時計回りに「新得そば」と加工品、「バナナ饅頭」「りくべつ鹿ジャーキー」「あしょろのカシスサイダー」「十勝地サイダー」(画像:JR北海道)。

 新得町は新得そばやその加工品、池田町は「バナナ饅頭」や「十勝ワインキャンディ」、本別町は素焼黒豆、陸別町は「りくべつ鹿ジャーキー」、足寄町は「あしょろのカシスサイダー」などといった商品を販売します。

 なお、車内販売の実施にあたり、JR北海道は販売者に車内の使用料を請求しません。今夏の実施状況を踏まえ、夏期以外の時期やほかの地域、列車、区間での実施が検討されます。

 JR北海道では、コンビニの普及などによる売り上げ減少や客室乗務員の人員不足などから、車内販売の縮小が続いており、特急「スーパーおおぞら」でも2017年3月4日から全列車で取りやめになっていました。現在、同社で車内販売が行われている定期列車は、札幌~函館間の特急「スーパー北斗」「北斗」の一部のみです。

【了】

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コメント

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8件のコメント

  1. これが軌道にのって限定販売でも構わないから弁当などの販売なんかもやってくれると助かるね。
    JR北海道は心底、今回の件に感謝すべき。

    • 車内販売目的で乗車する人はまずいないでしょうから別にJRが感謝するようなことでも無いと思いますよ。「お土産買い忘れた!」みたいな需要を取り込むのがせいぜいかと(東北新幹線での薄皮饅頭みたいな扱いかなと思います…あっちは旅客それなりにありますが)。
      お弁当にしても新幹線のように頻繁に往復して在庫が捌ける路線ならまだしも、北海道で旅客が少ないわ本数もないわでは大量に在庫抱えて捨てるか在欠で売る物なくなるかのどちらかでしょうね。
      むしろ沿線自治体が積極的にこういったことをやっていかないと(少なくとも民間企業としてJR北海道を残すなら)ダメだと思います。(トマム~帯広の1時間でまともに黒字にしようと思ったら商品価格は?仮に札幌から全区間としても観光振興名目で公費使わないと維持できないのは誰の目にもあきらかでしょう)
      ただでさえ赤字の企業に傷口広げるようなことを「サービスだろ?」と無理強いするのはどうかと。

    • 本来はJR(のグループ企業)がやるべく話だよこれは。
      車内販売目的で乗る旅客は確かにいないだろうが、一方であって欲しい、もしくは必要だと考えている旅客もまた多いと思うのだ。
      でなければ、今回のような話は出てこない。
      「赤字の企業に~」というのも頷けるものがあるが、厳しい言い方をすれば今の状況に陥るのは並の企業ならば概して想定し得た。
      それならば、もっと早い段階で“グループ外”の意欲ある企業なり、場合によっては個人なりに委ねておいた方が良かったのではないか。こう考えていた人は自分だけではなく沢山いるはずだ。
      これらはJRには直接的な旨味がない。
      が、逆に言えば丸投げするわけだからコストもほとんどかからない。
      JRでない、他の企業だったとしたら考えたのかもしれない。
      が、結局はJRの悪い癖が出てしまった。
      状況が最悪になってもメンツに拘ったが為に今日のような惨状となった。

      テナント料を取らないというのは、JRの“反省表明”と受け取っているのだがどうだろう。

  2. やはり沿線地域あっての鉄道ですからね、通過駅当地の土産も案内がてら販売するのもよし、私なんか浜松に停まらんひかり号で浜名湖付近で売り出した鰻弁当を買いましたからね、勿論売り方も大事で小田急ロマンスかーのワゴン販売のゆうに小声のドップラー効果みたいにツカツカ行ってしまうような売り方ではダメでしょうし、これを期にJRには自らの公共交通の在り方を深く考えてもらいたいと思います。

  3. 自分は車内販売・食堂車に肯定派で積極利用していましたが、JR北海道に限らず全てで撤退・縮小が実態で残念です。人によっては煩わしい・余計なお世話などと乗車前購入による持込派や一切飲食しない否定派なのでしょうが、特に旅利用の際には大変重宝な存在・機能。本業自体が経営厳しい中では赤字要因になる程の利用状況では縮小は仕方なくも、それを補うべく地域が盛り上げに協力いただける事は大変ありがたい。今回のJR北海道もテナント料的な徴収なしは協力的であり、地域一体となって全体を盛り上げて欲しいとも感じる。

    • というか、テナント料取ってたら間違いなく“公開処刑”されてたかと。
      道新でさえ音頭取りかねないw
      言葉悪いけど、いわばJR北海道の尻拭いをしてくれるわけでしょ?
      逆に本来ならば“利用促進報奨金”を払わなきゃいかん立場だよ。

  4. これは良い試みですね。駅周辺に店を構えて売るというのは難しいだろうし、意外な需要の掘り起しにもなるかもしれない。駅弁や地方限定物産が好きな私なら恐らく購入する。あともちろん決済はKitaca(Suica)を使えるようにして欲しいですね。