指定席車なし? 日本の「新幹線」とドイツの高速鉄道「ICE」、乗って実感する違い

食堂車が現役! ドイツ伝統の料理、そしてビールも

 かつて新幹線に連結され、旅行者に愛されていた食堂車。新幹線では2000(平成12)年に廃止されましたが(ビュフェは2003年に廃止)、ICEではいまでも営業が続けられています。

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ICE食堂車のレストランエリア(2017年3月28日、塚本直樹撮影)。

 ICEの食堂車は飲み物などが購入できるカフェエリア(Bordbistro)と、座って食事ができるレストランエリア(Bordrestaurant)という構成。座席は広々としていて開放感があり、2等座席のチケットで食堂車に入り浸る人もよく見かけます。

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ICE食堂車のレストランエリア。
車窓にはドイツの森林地帯が広がる。
若干、ヘビーなメニューだった。

 食堂車のメニューは主食にサラダ類、時期限定コラボメニュー、アルコール類を含む飲み物やスナックとさまざま。もちろん、ドイツならではのさまざまなビールも味わえます。筆者はドイツの伝統的な料理「牛肉と豚肉のグヤーシュ(煮込み)、シュペッツレ(短い卵麺)を添えて(Gulasch vom Rind und Schwein mit Spatzle)」をチョイス。なんともドイツらしい、大らかな味でした。

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コメント

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7件のコメント

  1. スーパーひたち風だね

    • そう見れば分かりやすい。
      もちろん、JR東日本がヨーロッパの考え方を真似たもの。メリットは予約数に応じて編成両数をコントロールできる客車主流の時代の考え。とはいえ、ヨーロッパ各国も固定編成が主流になってきたので少しでも予約を多く確保したいが為に格安チケットを多数発売しているのが現状。

  2. 余程の特別仕立ての列車では無い限り、鉄道で食堂車を望むのはほぼ絶望視しなければいけない世の中になってしまった。
    もっとも、昔と違い相当に長い時間列車に揺られて・・・なんてことも無くなったから仕方がないのかもしれないが。

    その代わりに、最近はフェリーの食堂にその愉しみを見出だしている。
    海原に沈む夕日を眺めながらの食事、晩酌は堪らない。船舶だけは、せめて船舶だけはいつまでも食堂設備を廃さないで欲しいものだ。

    • 全くですな、

  3. 500kmを乗り換え無しで7時間弱かかるようでしたらそりゃ食堂車も残ってもおかしくないわな……(ちなみにちょいと長い東京大阪間を6時間30分で在来線時代の特急「つばめ」は結んでた。ちなみに現在は佐川急便貸切のSRCが東京貨ー安治川口(大阪)を6時間ちょいで結んでる)。
    なお倍くらい長い東京博多間を最速6時間56分で結んでた新幹線「ひかり」のために食堂車が出来たけど。

  4. 日本の新幹線と違って,最高速度で走れる区間が限られているのが残念。

  5. 日本の新幹線と違って最高速度で走れる区間が限られているのが残念。