指定席車なし? 日本の「新幹線」とドイツの高速鉄道「ICE」、乗って実感する違い

かんたんに在来線へ直通できるICE

 ICEは、在来線も走行可能です。イメージ的には、上越新幹線が埼京線経由で新宿駅や池袋駅に直通できる、といった感じでしょうか。日本の新幹線は在来線と2本のレールの間隔(軌間)などが異なるため直通運転が難しく、「新在直通」を行っている山形新幹線と秋田新幹線は、軌間を新幹線と同じにするといった大規模な工事を行い、実現しています。

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直通運転が可能で、高速鉄道のICEと在来線の列車(左)が隣同士に並ぶドイツ(2017年3月28日、塚本直樹撮影)

 このように、同じ高速鉄道でも日本の新幹線とさまざまな違いがあるドイツのICE。現在、ヨーロッパではLCC(格安航空会社)が広く受け入れられており、列車は近距離用、あるいは趣味的な移動手段として捉えられることもあります。しかし、移り変わる車窓からの風景を座席や食堂車から眺めながらの移動は、なんとも趣深いものです。

 ドイツ旅行の際は、安価で移動時間の短いLCCも良いですが、風情豊かなICEでの旅を選んでみるのもいいかもしれませんね。

【了】

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コメント

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7件のコメント

  1. スーパーひたち風だね

    • そう見れば分かりやすい。
      もちろん、JR東日本がヨーロッパの考え方を真似たもの。メリットは予約数に応じて編成両数をコントロールできる客車主流の時代の考え。とはいえ、ヨーロッパ各国も固定編成が主流になってきたので少しでも予約を多く確保したいが為に格安チケットを多数発売しているのが現状。

  2. 余程の特別仕立ての列車では無い限り、鉄道で食堂車を望むのはほぼ絶望視しなければいけない世の中になってしまった。
    もっとも、昔と違い相当に長い時間列車に揺られて・・・なんてことも無くなったから仕方がないのかもしれないが。

    その代わりに、最近はフェリーの食堂にその愉しみを見出だしている。
    海原に沈む夕日を眺めながらの食事、晩酌は堪らない。船舶だけは、せめて船舶だけはいつまでも食堂設備を廃さないで欲しいものだ。

    • 全くですな、

  3. 500kmを乗り換え無しで7時間弱かかるようでしたらそりゃ食堂車も残ってもおかしくないわな……(ちなみにちょいと長い東京大阪間を6時間30分で在来線時代の特急「つばめ」は結んでた。ちなみに現在は佐川急便貸切のSRCが東京貨ー安治川口(大阪)を6時間ちょいで結んでる)。
    なお倍くらい長い東京博多間を最速6時間56分で結んでた新幹線「ひかり」のために食堂車が出来たけど。

  4. 日本の新幹線と違って,最高速度で走れる区間が限られているのが残念。

  5. 日本の新幹線と違って最高速度で走れる区間が限られているのが残念。