日本橋に空は必要か 川の水面から眺める首都高のいまの姿(写真50枚)

日本橋川の上空はほとんどが首都高の高架にふさがれています。これを地下トンネル化しようという声も聞こえますが、実際のところどのような姿なのでしょうか。

首都高老朽化、日本橋川は空を取り戻すのか?

 首都高(首都高速道路)は、東京都区部を中心に、その周辺地域に広がる都市高速道路です。最初の京橋~芝浦が開通したのは1962(昭和37)年で、1960年代中には現在のC1都心環状線を中心に、1号から5号までの各線が全線あるいは一部開通、K1横羽線も東神奈川ICまでが開通しました。このとき、用地取得と建設期間の兼ね合いから、都心を流れる川のなかに支柱を立て、川の上空に高架の道を通すということが各所で行われました。

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日本橋川から眺めた首都高江戸橋JCT。うねる巨大なコンクリートの構造物が川面近くにまで迫る(2017年6月7日、羽田 洋撮影)。

 それから半世紀。首都高はその老朽化にともない、どう更新するかが今後の大きな課題になっています。特に騒音、振動問題との兼ね合いもあり、現在の高架を地下トンネル化しようという案も検討されてきました。日本橋川にかかる高架の撤去を目標に掲げる「日本橋川に空を取り戻す会」の活動も注目されました。

 日本橋川の上空にかかる首都高の高架は、おもにC1都心環状線と6号向島線、そしてそれをつなぐ江戸橋JCT(ジャンクション)です。いずれも交通量の多さには定評があり、交通の要所といってもいいところでしょう。

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「勝どきマリーナ」が配布する周辺エリアマップ。ふだん目にする陸上の地図とはまったく異なる表情が見えてくる(画像:勝どきマリーナ)。

 しかし、ここが交通の要所であることは、なにも首都高ができてからではありません。姿かたちや名前こそ多少異なれど、そもそも日本橋川そのものが江戸の街に張り巡らされた水上交通網の一部だったからです。そしてこれにかかる一部の橋は、名所として浮世絵にも描かれました。

 上空に首都高が走るいま、かつて水上交通で賑わったころの日本橋川の面影はあまり感じられないかもしれません。しかし一方で、川の上空を走るこの巨大な都市高速道路の姿も、もしかすると見られなくなるかもしれません。これらを水上から眺めると、どのような姿をしているのでしょうか。

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コメント

7件のコメント

  1. >もしも日本橋川が空を取り戻し、水面が明るくなったなら、より美しい川辺の景観が広がることになるのかもしれません。

    >世界初の都市高速である首都高の、ビルの合間を縫うように高架が走る姿は、これまでSF映画などの創作物へ大いにインスピレーションを与えてきたという声も聞きます。日本橋の上に首都高の高架が走る景観こそが、地層のように歴史が積み重なっている姿であるという見方もできるでしょう。

    双方ともに、大いなるエゴイズム。

    各自の自己満足のためにこの問題が議論されることは、日本橋自身も望んじゃいないだろう。

  2. 清水 草一さんか?

    • 私もそう思いました。
      けど、乗り物ニュースから引退したのでは?

  3. 日本橋が歴史的に重要というのもあるが、日本橋そのものをどうこうしているわけでなく、その上を走る首都高にも歴史がある。

    観光化のためとの意見もあるが、日本橋の上に高速が走るのも、日本の風景である。電線も外人からしたら注目のポイントになっている。

    一番費用のかからない方法を望む。

  4. ご承知と思いますが、日本橋の地下道に200年前の日本橋付近を描いた熈代照覧絵巻が飾って在ります。
    空を取り戻した未来の日本橋を早く見たいものです。

  5. 高速の地下化によるメリットデメリットは景観と高額の建設費だけではないのだから、他のメリットデメリットも議論すべき。
    メリットとしては線形の悪さからくる死傷事故の多さや渋滞の改善、地盤が振動を抑制することから橋梁に比べて耐震性が高くなる、換気所を通すことによる大気汚染の改善など。
    デメリットとしては土木遺産として価値のある首都高が失われること。
    個人的には今の酷すぎる線形のまま更新するぐらいなら地下化してもよいのではないかと思う。

  6. ここに橋が架かったのは400年以上も前のこと。この400年を前に高々50年そこらの時間で、しかも当時だって仕方なく渡した高架を「歴史」と語るとは何ともおこがましいですが、それ以前に空はあるのが当然のものであって観光のために取り戻すという発想がそもそも貧しいですね。