首都高本線で信号待ち? いまや幻、江戸橋JCTの信号機 設置の経緯と撤去できたワケ

首都高 C1都心環状線の江戸橋JCTには、かつて信号機があり、本線を走るクルマが信号待ちをすることがありました。その信号機はなぜ設置され、そして撤去できたのでしょうか。

首都高の本線上で信号待ち?

 高速道路といえば、信号で止まらずに走れるイメージがあるかもしれませんが、首都高には2017年6月現在、一般道への出口をのぞき、通行が信号で制御されているところが2か所あります。ひとつは、5号池袋線およびS5埼玉大宮線と外環道が交わる美女木JCT(埼玉県戸田市)、もうひとつは、6号向島線と9号深川線が交わる箱崎JCT(東京都中央区)内のロータリーです。

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首都高江戸橋JCTには1991年まで信号機が存在した(画像:首都高速道路)。

 かつてはもう1か所、信号で通行が制御されていたところがありました。それはC1都心環状線、1号上野線、6号向島線が交わる江戸橋JCT(東京都中央区)で、しかも1号線上りと6号線上り合流部の本線上に設置されていました。

 この江戸橋JCTの信号機について、首都高速道路に聞きました。

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かつての江戸橋JCT。写真左手前の6号線上りでは、クルマが信号待ちしている(画像:首都高速道路)。

――江戸橋JCTの信号機はいつ存在し、どのような目的があったのでしょうか。

 6号線が開通した1971(昭和46)年から、1991(平成3)年まで存在しました。1号線上りとC1外回りが合流していたところに、さらに6号線上りの合流が近接したためです。合流部の前方(C1外回り)には宝町出口もあることから、この区間の安全性を高め交通を円滑にする対策として信号機を設置しました。

江戸橋JCTの信号機、撤去できたワケ

――なぜなくなったのでしょうか?

 1号線上りと6号線上りの車線を1車線に絞ったうえ、宝町出口付近を2車線から3車線に拡幅したことで安全性が確保されたため、信号機を撤去しました。

――類似の措置で信号機を設置した場所はほかにあるのでしょうか?

 現在もある箱崎JCTロータリー内の信号です。1980(昭和55)年に9号線が開通した際に、箱崎JCTの交通処理がいっそう複雑となり、浜町入口からロータリーへの合流箇所と、ロータリーから9号線への分岐部までのあいだ約60m区間の安全対策として、信号を設置しました。

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箱崎JCTにあるロータリーの構造。浜町入口の合流部に信号機が設置されている(画像:首都高速道路)。

――美女木JCTの信号はどのような目的なのでしょうか?

 美女木JCTは用地の制約などから、首都高と外環道の交差部が平面十字交差となっているためです。

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美女木JCTでは、5号線の板橋本町方面から分岐して戸田入口と合流する箇所と、JCTの中央部に信号機が設置されている(画像:首都高速道路)。

※ ※ ※

 ちなみに首都高の本線上に設置された信号機そのものは、それほどめずらしいものではありません。たとえばC2中央環状線の山手トンネルや飛鳥山トンネルなど、トンネルの手前に設置されています。首都高速道路によるとこれは、「トンネル内で火災などが起きた場合に、クルマの進入を防ぐため」だといいます。

【了】

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