はしご車もネットオークションで お役御免の「はたらくくるま」誰が買う?

消防車の機能は使える? 値段はいかほどに?

――はしご車は一般人がサイレンを鳴らしたり、はしごを使ったりすることはできるのでしょうか?

 いえ、サイレンや回転灯などは、一般の方は使用できません。消防章や「名張市」の文字、マークなども含め、当市が指定するものについては落札者が除去し、その写真を当市の消防本部に提出していただく必要があります。また、はしごを使用することは可能ですが、日本消防検定協会が示す「消防車両の安全基準」による17年の使用期限を経過しているため、安全を保証できません。乗用車に近い形でご使用いただくことになろうかと思います。

――どれほどの落札額を想定していますか?

 予定価格は65万円で、その2倍くらいにはなるかと思います。これまでの実績では、予定価格1万円のものが10万円、6万円のものが12万円となるなど、2倍から10倍で落札されています。

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現在は一時抹消登録をしており、ナンバープレートはない(画像:名張市)。
資器材類の多くは撤去されている(画像:名張市)。
はしごの操作部(画像:名張市)。

※ ※ ※

 今回のはしご車は、1995(平成7)年3月に導入され、2017年2月まで同市の消防本部で使われていたものです。名張市にとって初めて購入したはしご車だったといい「幸いにも出番があまりなく、走行距離は1万6000kmほどで、メンテナンスもしっかり行われてきました。どこかで役に立ってくれればと思います」と話します。

 入札期間は2017年8月17日(木)から24日(木)までで、入札には8月2日(水)までのオンライン上の仮申込と、8月10日(木)までに名張市へ必要書類を提出する本申込が必要です。

 ちなみに、「ヤフオク!」の「官公庁オークション」では、消防車や救急車だけでなく、塵芥車(じんかいしゃ。ゴミ収集車のこと)や糞尿車(バキュームカー)なども出品されています。

【了】

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コメント

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7件のコメント

  1. 上物だけで億単位だと聞いたけど、なんと!そんな!

  2. いや、はしご車の寿命が稼働時間や走行距離では決まらないなんて、そっちの方がビックリ。とはいえ、17年もすれば今度はエンジンの排ガス規制の問題や全体の予備部品の問題も出てくるか。まさか他の車から部品取りするわけには行かないし。

  3. 寿命ではなく使用期限が17年でした。お詫びします。しかしこの例での22年間での走行距離はどの程度?

    • 数万か十数万程度じゃないかな?こういう特装車の価値は走行距離も査定の内だろうけどクレーン車とかゴミ車とか現場で使うエンジンのエンジンの総回転数もあるんじゃないかな?

  4. 使用年限決めてあるって、消防車メーカー保護なんだろうな。
    いざというとき、確実に使えなければならないにしても…
    いろいろと闇を感じてしまう。

    • メーカー保護とか行政の闇なんて話ではなく、
      安全性の問題ね。
      期限切れで即破損ということはないけど、
      もしかしたら金属疲労でボキッ!
      とか
      稼働装置故障で火元に接近したまま固まった。
      なんて事がないように。
      勿論のこと日々の整備点検とは別次元の話。

      食品の賞味期限に近い話かな?
      腐ってる訳ではないけど、
      そろそろ危険。
      なら安全性が確保できる期限日を設定と。

    • まあ、消防車だからね、消火器の期限の例えは当てはまりにくいだろうが、ただ消防車メーカーも意外に多いし、シャシは国産でもはしごやポンプが外国製なんてあるし、ただねー、保安部品のEマークとか?ここ数年で車検期限のステッカーも変わったよね、ありゃ闇臭いな、