【動画】消火栓ない滑走路、どう放水? ひと味違う「化学消防車」ほか成田空港を社会見学

街中とはひと味違う空港の「化学消防車」ほか、成田空港の業務の一端を夏休みの子どもたちが社会見学しました。ふだんあまり見ることのできない空港業務の裏側とは?

日本の玄関口、成田空港を社会見学

化学消防車ほか、成田空港のさまざまな業務を目の当たりに(1分23秒)。

 空港には、街中の消防署のものとはひと味違った消防車が、緊急出動に備えています。成田空港(千葉県成田市)の空港消防西分遣所に配備された「化学消防車」は、消火栓のない滑走路上での消火活動にあたるため、およそ1万リットルを蓄える水槽を搭載しつつも、3分以内で滑走路の端まで駆けつけるという、速さとパワフルさを備えた「はたらくクルマ」です。

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成田空港の化学消防車「化学4号車」。大量の水を積載するため、そのエンジンは排気量1万6000ccで最大700馬力を発揮する(乗りものニュース編集部撮影)。

「化学消防車」の名前のとおり消火用薬液や粉末消火剤なども備え、一部車両には旅客機の客室など、高い位置への放水に対応する放水銃「HRET(エイチレット)」が導入されています。穿孔ノズルを使用し、航空機の機体に穴をあけて放水することも可能です。

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成田空港は1978年5月開港、2017年7月に航空旅客数が10億人を突破した。(画像提供:成田国際空港)。

 今回の一般公開は、2017年開催で15回目を迎える、小学生を対象とした社会見学イベント「成田エアポート ワンデイ・サマースクール」の一環としてのものです。上述の化学消防車の放水実演のほか、麻薬探知犬クリームの実演、英語での入国審査体験、植物の検疫体験など、ふだん目にできる部分からその裏側まで、さまざまな空港業務を見聞しました。

 同イベントは8月3日(木)、4日(金)、7日(月)の3日間の開催で、69人の子どもたちが参加したとのことです。

【了】

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