湘南色、横須賀色…しなの鉄道で「懐かしの塗色」が続々復活 その背景は

「懐かしの車体カラー」いつまで運行?

――「懐かしの車体カラー」の企画はどのような経緯で出てきたのでしょうか?

 社内で企画案のアンケートを取った際に、塗色を変更しようというものが出てきました。いまとなっては具体的に誰からだったのか分かりませんが……。新しいデザインの話はなく、当初から“懐かしさを生かす”という発想だったと思います。

 その後企画を進めていくなかで、JR東日本さんから車体カラーについて快諾がいただけました。弊社やJR東日本さんが関係する「信州DC」がタイミング良く開催されたことが大きかったのだと思います。

――地元利用客の反響はいかがでしょうか?

「懐かしい」という声を聞きます。「懐かしの車体カラー」の運行を始める際は、3編成とも出発式を開催しましたが、そこに地元の方々も来ていただけました。事前に募集した「こども駅長」にテープカットや出発合図を行っていただきましたが、この親御さんが懐かしがっていたのが印象的でした。

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初代長野色登場当時の走行風景(画像:JR東日本、しなの鉄道)。

――鉄道ファンの方の反応はいかがですか?

 反応はありました。特に、弊社はTwitterやFacebookを運営しておりますが、「懐かしの車体カラー」の企画を発表した際は、リツイートや「いいね!」の数が、弊社のふだんの規模としては桁が違うほど多くなりました。

――「懐かしの車体カラー」編成は、いつまで運行される予定でしょうか?

 少なくとも3編成とも2019年3月までは現在の塗色のまま運行する予定です。それ以降、大規模な車両検査のときに塗色が変更になる可能性はございます。

 しなの鉄道を「115系の聖地」にしていきたいと思っております。これを機に、ぜひ長野にお越しください。

※ ※ ※

 長野新幹線(北陸新幹線)・高崎~長野間の開業にともない誕生したしなの鉄道は、2017年10月1日(日)に開業20周年を迎えます。当日は小諸駅(長野県小諸市)周辺で、記念イベントが開催される予定です。

【了】

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コメント

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5件のコメント

  1. いつまで115系を走らせ続けるかのほうが不安。記事の書き方だと最低でも2020年代前半までは代替更新がない、とも読み取れるが。

  2. 急行かいじ、小淵沢行き(甲府から普通)こんな時代からの電車ですからね、当時はこんな座席配列で急行?なんて思いましたがね、やがて、かいじは165から国鉄特急型を経て現在のE系になりましたが、115は普通列車専属時代は貨物車を連結するなど地方の風景に溶け込む列車でしたね

    • ❌貨物車⭕郵便・荷物車。尚、郵便・荷物車は115系ではない。

  3. 「集客の為」が一番の理由だろうけど、全編成の車内トイレを使用可能に(循環式から伊豆急行などで採用されている浄化排水式または泡洗浄式への改造を実施)する事を検討・実行した方がいいと思う。
    「新幹線よりも(かなり)時間は掛かりますがなるべく長い距離乗って下さい。でも車内にトイレはありません」では不安で乗れないです。高速バスにも言えますが、「車内にトイレがあるか無いかは利用するかしないかを決める決定打となります」と言い切っても過言ではないと思っています。

  4. リクエストは、ありませんが、新信州色もしなの鉄道で復活してほしいです。