シルバーフェリー宮古~室蘭新航路、所要「10時間」の意味 川崎近海汽船の展望とは

八戸~苫小牧間の「シルバーフェリー」を運航する川崎近海汽船が、新たに岩手県の宮古~室蘭航路を2018年6月に開設します。既存航路に近接する新航路開設には、どのような狙いがあるのでしょうか。

意味がある所要「10時間」 三陸ならではの強みも

 青森県の八戸港と北海道の苫小牧港を結ぶ「シルバーフェリー」。これを運航する川崎近海汽船(東京都千代田区)が、岩手県の宮古港と北海道の室蘭港のあいだに新航路を計画しています。2017年9月1日(金)には、就航日を2018年6月22日(金)と発表しました。

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宮古~室蘭航路に就航する「シルバークィーン」(画像:川崎近海汽船)。

 八戸~苫小牧と宮古~室蘭、両航路とも東北地方北部の太平洋岸と北海道南部とを結び、近接した路線といえます。加えて、室蘭港は2008(平成20)年を最後にフェリー航路が絶えて久しく、一方の宮古港へのフェリー航路開設は初めて。どのような狙いがあるのか、川崎近海汽船に聞きました。

――新たに開設する宮古~室蘭航路の強味はどのようなところでしょうか?

 運航時間は片道10時間、両港での停泊時間はそれぞれ2時間ですので、1隻で毎日同じダイヤを運航することができます。この「10時間」というのは、フェリーを利用されるトラックドライバーにとっても意味があります。というのは、トラックドライバーは勤務と勤務のあいだに継続して8時間以上の休憩を取ることが法律で定められていますが、乗船中にこれを満たすことができ、下船後すぐに動き出せるからです。

――八戸~苫小牧航路とは、どのようにすみ分けられるのでしょうか?

 八戸~苫小牧航路は1日4往復ありますが、ご利用が多く、乗り切れないお客様もいらっしゃる状況です。物流面において、八戸~苫小牧航路と宮古~室蘭航路は補完し合う関係になると思います。また、たとえば仙台~八戸間をクルマで移動する場合は内陸側の東北道が主に使われますが、宮古市が位置する三陸沿岸は雪が少ないということもあり、東北道で雪による通行止めなどが発生した場合に、三陸側のルートを利用しやすくなります。

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コメント

3件のコメント

  1. 当面1隻での往復か。定期点検中や故障時の予備船の手当てはあるのかな?いや、それよりも船員たちの待遇に悪影響出ないのかな。

  2. さすが川崎近海汽船、よく考えているな。
    ダテにフェリーをやってきた訳じゃない。

    だったら新航路も増回を目指してよ?

  3. 室蘭なんて東日本フェリー以来で懐かしいなー、青函にそこそこ古くても豪華な船があったのは休止してた室蘭からの転配だったのかな?