車内を再現、「国鉄の香り」商品化へ!? 制作者と識者に聞く、そもそもどんなにおい?
「もっとエグい感じ」 実態のわからないにおい、どう再現?
――具体的に何のにおいかがわからない状態で、どのようにそれを再現したのでしょうか?
自然由来の製品を手掛けるバリバリー(名古屋市緑区)さんに、フレグランスの製造を依頼しました。しかし、実態のわからない香りを再現するということもあり、2度断られています。そこを何とか……とお願いし、調香師の須山麻衣子さんにリニア・鉄道館(名古屋市港区)で展示されている国鉄時代の特急電車内のにおいを嗅いできてもらい、その香りを作っていただきました。
最初に届いたサンプルは、ヒノキの香りを思わせるさわやかな感じでした。「もっと臭くてエグい感じです」と再製作をお願いし、後日、より臭くてクセのあるふたつ目のサンプルをいただきました。ふたつのサンプルを持ってナハネフ22形の車内で嗅ぎ比べをしたところ、実際のにおいは、最初にひとつ目のサンプルに近いさわやかな感じがし、後からエグい感じがくる、というものだったのです。このため、両方のサンプルを掛け合わせたような香りを完成版としています。
――そもそもなぜ「国鉄の香り」を作ったのでしょうか?
「国鉄の香り」フレグランスは当初、クラウドファンディングで募ったナハネフ22形客車の修復活動支援において、返礼品のひとつとして作ったものです。新幹線やブルートレインをこの世に生み出した旧国鉄の十河信二(1884~1981)総裁と、島 秀雄(1901~1998)技師長、このおふたりに敬意を表し、わたし自身もこの世にないようなものを返礼としたいという思いがありました。なお、今回は「国鉄の香り」を商品化しクラウドファンディングを行うものですが、売上の一部はナハネフ22形客車の修復基金に拠出します。
――フレグランスはどう使うのでしょうか?
「国鉄青モケットクッション」に吹きかけて嗅いでいただければ、列車のなかにいるかのような感覚になります。あくまでわたしの感想ですが。青モケットクッションでなくても、やはり家具やソファーに吹きかけて楽しんでいただくのがよいと思います。
当方と皆さん(国鉄時代に既に生誕していた方に限る)が想像する香りはだいたい一致していると思う。
あの匂いと専務さんの検札、車内販売のお姉さんは私にとってはワンセットのつもりだ。
在来線時代の「あさま」が懐かしい。
いや、子供の頃は“あさまの匂い”とワケのわからない命名をしていただろうか?
子供の頃は茶色い国電の車内の香りが大好きでした。
是非、購入したいです。
購入方法を教えて頂きたいです。
文中にもあるクラウドファンディングサイト「Ready for」の「ついに!COQTEZ 『 国鉄の香り 』ルームフレグランス 初の商品化」です。
買おうかなと思ったら、高すぎてびっくり。
少量生産だからかもしれませんが、
庶民的な国鉄も香りとなるとなぜか高級品ですね。