JALが機内にノート「旅の手帳」を置いたワケ パイロットはもっと乗客と接したい?

国内線でも実施? メルボルン線初便では「旅の手帳」が繋いだ縁

——月にどのくらいの数の書き込みがあるのでしょうか?

浅野「お客さまの書き込みは月に200件から300件ほどいただいております」

——書き込みに返信することはあるのでしょうか?

浅野「JALのホームページに『旅コラム』というのがございまして、そちらで今後、お返事できればと考えております」

——「旅の手帳」は対象路線のすべての便に置いているのでしょうか?

浅野「私たちの一番の仕事は『安全に運航すること』です。ノートにメッセージを書くことが時間的に難しい場合など、置いていないこともあります」

——今後、「旅の手帳」をどのようにしていきたいですか?

浅野「まだ始まったばかりのものですが、実施期間や路線をいろいろ検証して、これからも続けていきたいと考えております。国内線の可能性も探ってみたいですね」

※ ※ ※

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浅野機長(右)と飯田副操縦士(左)。
メルボルン行き初便の「旅の手帳」。
「旅の手帳」はギャレイ付近に置かれている

 ちなみに冒頭で記した、記者(恵 知仁:乗りものライター)が搭乗したメルボルン行きの「旅の手帳」では、「JALメルボルン線の初便」だったため、乗客からお祝いの言葉が多く寄せられていました。

 また2017年8月末のシドニー発成田行き「旅の手帳」に、「メルボルン線の初便で単身赴任先のオーストラリアへ帰る」という乗客のメッセージがあったそうです。そこではイニシャルしか書かれていなかったものの、メルボルン行きの初便で当てはまる乗客を探し、御礼をしたところ、そうしたリレーがJALの社内で行われているんだと感動されたそうです。人と人を結びつける「旅の手帳」らしいエピソードかもしれません。

●JAL「旅コラム」
http://tabi.jal.co.jp/tabicolumn/

【了】

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Writer: 恵 知仁(乗りものライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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2件のコメント

  1. 昔はサイン帳を出せば面白いやつだと言ってコクピットに招いてくれたことが多々あった。しかし今のJALはCAが機長のサインもやってしまって全く面白くないので、サイン帳はやめました。こういう動きがあるというのは一縷の望みがあるかな。CAもやることが多くて忙しそうでまったくよゆうがありません。気の毒だからやめました。

  2. 下民共がくだらねえこと書いてんなと思いながら読んでます。これで喜んで乗って金落として行ってくれるならもうけもん