パスポートのスタンプはなくなるのか? 羽田空港で入国手続きに「顔認証」導入へ
出国手続きへも拡大へ 旅券のスタンプはなくてもOK?
――顔認証はどれほど厳格なのでしょうか?
たとえば前髪が垂れていたり、メガネを着用していたりして旅券の顔写真と印象が異なる場合に、ゲートを通過させることは想定していません。故意にマスクをしたり、あるいはタブレット端末に自分の顔写真を映したりしてゲートを通過しようとするといった不正も考えられます。それを防止するため、ゲート付近には監視役となる入国審査官のほか、操作を案内するコンシェルジュを配置します。
――証印は省略されるといいますが、そもそも必要なかったのでしょうか?
これまでも、自動化ゲートにおいては証印は省略されています。機械を操作いただくことで出入国はデータとして記録されるので問題はなく、省令上は、電磁的に出入国手続きをした場合は証印を要しないということになっています。ただ、他人に見せるためにスタンプが欲しいという方もいらっしゃいますので、顔認証ゲートでは要望に応じて、その場で監視している入国審査官が証印を捺します。
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東京入国管理局羽田空港支局審査管理部門によると、帰国審査場における実運用の経過をふまえ、顔認証ゲートを出国審査場にも導入するほか、今後さらに成田空港や関西空港などへも拡大していく予定だといいます。ただ、外国人の入出国手続きへの適用は、現在のところ予定していないそうです。
証印については、東京入国管理局羽田空港支局審査管理部門によると「世界的に省略される傾向にある」とのこと。「お隣の韓国など、証印を廃止する国も増えています。この流れはどこの入国審査場でも了承していますので、日本の出国証印がないために渡航先の国で入国審査ができない、ということはありません」と話します。
顔認証ゲートの導入が進めば、将来的には日本の出入国証印も見られなくなっていくのかもしれません。
【了】
キャプションが「撮影時に防止やマスク」になっています
ご指摘ありがとうございます。 訂正いたしました。
これまでの自動化ゲートだと、利用前の申請時、最終ページに自動化ゲートを利用するとの英語表記併用の判が押されます。万一他国での入国時に、出国スタンプがないことについて説明を求められた際に、その判を見せるようにと指導されました。
今回の顔認証システムだと、その判がないため、もし問われた際は自力で説明する必要がありそうですね。
香港の外国人向け自動ゲート(e道)だと外側にバーコードが貼られたりと、こちらも「スタンプが押されないですよ」というアピールがあるんですが、今回のような無登録性だとそれはないんですねぇ…。
昨年12月に中国広州からの出張の帰りに顔認証で入国しました。
で、来月の中国出張の準備の為、ビザを取得する為、申請(群馬の会社の為、東京の代理店に)したところ・・・
前回の渡航記録に入国のスタンプがないので本人が来ないとビザがでないと・・・
代理店の話によるとこのパターンのトラブル続出中らしいです。(判っているのは中国ビザ)
まだまだその辺の連携が取れていないようです。
欲しい人はスタンプ押してでしゃく、今後ビザ取得四艇の人は必ず押してにしてほしいです。