バスの乗り口、支払い、なぜ統一できない? 同じ会社でバラバラなことも
乗降方式バラバラも、10年以上年かけ順次変更 神奈川中央交通
このようにバスの乗降・支払い方式は地域、事業者、路線によっても異なり、同じ事業者内で複数の方式が混在している場合もあります。バス所有台数において東日本最大の神奈川中央交通(神奈川県平塚市)もそのひとつ。前乗りや中乗り、先払いや後払い、さらには乗車時に行先を運転士に告げて料金を支払う「申告式先払い」のバスもありますが、近年、営業所単位でそれら方式を順次変更しているといいます。課題をどのように克服してきたのか、同社に聞きました。
——これまでにどれほどの路線で乗車方式を変更してきたのでしょうか?
2006(平成18)年の伊勢原営業所を皮切りに、19営業所中16営業所において「中乗り・前降り・後払い」方式へと変更しました(編集部注:一部、従前のままとしている系統もある)。
——なぜ変更しているのでしょうか?
従来は、営業所を問わず路線や時間帯によっても乗降・支払い方法が異なっていたため、統一してわかりやすくするためです。また、乗車用と降車用の扉を分けて乗降をスムーズにする目的もあり、途中のバス停においては停車時間の短縮にもつながっています。間口の広い中扉を乗車用にすることで、ベビーカーや車いすを利用されるお客様の利便性も向上します。
——変更にあたってどのような準備をしたのでしょうか?
整理券発券機やICカード読み取り機、運賃箱、運賃表示器のデータを変更日の前日に更新したほか、バス停は前扉の位置から中扉の位置へ移設したり、移設ができないバス停ではバスの停車位置を変更したりしています。
——地元の人にはどのように周知したのでしょうか?
混乱をできる限り避けるため、変更日の約1か月前からバス車内をはじめバス停などにその旨を掲示したほか、ふだんバスを利用されないお客様に向け、弊社のプレスリリースや地元紙への掲載で周知を図りました。また、各自治体にもご理解とご協力をいただき、広報誌などで周知していただきました。
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バスの乗降・支払い方式は、各事業者がそれぞれの理由で決めているもの。変更にはハード面だけでなく、それが長く根付いた地元の人々へどう周知していくかも大きな課題になるようです。
【了】
乗降の位置は様々な条件があるから。
とは言え、扉の位置だけなら難易度は低いもの。
事業者は同じながら地域どころか同一地点発着でも、
⚫後ろ乗り前降り後払い多区間
⚫前乗り後ろ前払い均一運賃
⚫前乗り後ろ降り前払い多区間
⚫後乗り前降り均一
これらが混在…
何処とは言わないが
鹿と大仏で有名な場所を走る最大手。
というより他の事業者居ませんけど。
同一路線なのに
「後乗り整理券式後払い」
「前乗り多区間申告先払い」
「前乗り均一先払い」
「乗車前改札」
を混在させるバス会社が関東にもあります(笑)
いずれは「均一=先払い」「調整=後払い」に統一したらいいと思う。
均一と調整で車両の色を変えるとか乗降口をもっと見分けが付くように色分けするとか。
慣れの問題だと思う。
運賃均一区間(前乗り先払い・中降り)で生まれ育っているので、前降り後払いの地域ではイラついてしまいます。
前降り後払いだと特に終点では降車時に大人数の乗客が車内に滞留してしまいムダに時間が掛かり過ぎる。前乗り先払いであれば、例え起点で大人数であっても出発時間調整で長めの停車時間があるのでムダなし。途中バス停では基本的には乗車も降車も少人数なので大差はないだろうが・・・
前乗り先払いは、終点ターミナル駅などで満員で到着時でも前ドア・中ドアを一斉に開放で降車時間も最小限で済みますよね。降車場も全員降車終了で再発進しないと後続バスがバス停に付けられず、更に待ち時間が多くなっているのでは? 地元では一部で距離制路線も乗り入れているものの、こちらも昔は前乗り前降り後払いだったものが、十年以上前に「前乗り・行先申告制先払い・中降り」に変更されて均一制と統一されています。一番時間的なロスが少ないかと・・・
私の地元の新京バスも前乗り運賃先払いでしたがいまではあとのりに変更になりました
私の地元の新京バスも前乗り運賃先払いでしたがいまではあとのりに変更になりました
京都なら、「前乗りの先払い」でも良いような(今回の実証試験は、観光急行路線なので)
意外と、近年の訪日観光客もよく市バスを使って移動する光景が多いので(意外と海外のバスの大半は前払い式が多いらしい)来年度からやるなら先ずは、観光地を抱える路線(特に祇園、金閣寺方面で)からやって欲しい
千葉県内の京成グループバスは、基本的に中乗り前降り後払いですが、
なぜか中扉のことを後扉と書いて「あととびら」と読みますね。
かつては新京成電車のホームで「白線のあとに下がって」という自動放送も。