廃止迫るローカル線、利用者急増で列車大混雑 乗り切れない可能性も JR三江線

「三江線乗車ツアー」ほぼ満席の大人気 列車増発は?

 廃止が近いこともあり、三江線の乗車を盛り込んだツアーが多く計画されているようです。大手旅行代理店の阪急交通社は、2017年11月中旬に広島からの日帰りツアー「さよならJR三江線乗車体験と『帝釈峡』紅葉クルーズ」を企画。「毎年、紅葉で有名な鉄道の乗車を盛り込んだツアーを行っていますが、廃止が間近ということもあり、今年、三江線の乗車を含めたものを企画しました」と話します。

 このツアーは、広島県北東部の著名な紅葉スポット「帝釈峡」の観光と三江線の乗車体験(三次~口羽間)を組み合わせたもので、阪急交通社によると「ほぼ満席の大人気」とのこと。同社はこのほかにも、三江線の乗車体験と、その沿線以外の観光を組み合わせたツアーを企画しています。

 三江線の列車本数は少なく、下り(三次方面)が1日8本、上り(江津方面)が1日9本の運転。そのうち、江津~三次間の全線を走破する列車は下り2本、上り1本しかありません。所要時間はおよそ3時間半です。JR西日本 米子支社によると「廃止が近づくにつれ、お客さまはさらに増えていくことが予想されますが、車両の数に限りがあるため、増発は難しい」そうです。

【了】

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コメント

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7件のコメント

  1. 比較的空いている時に乗り納めておいてよかった。
    こんなんじゃかえって興醒めだ。

  2. 最後となると途端に群がる。。。
    人間の習性なのかな??
    ちょっと異常な気もする。

    当事者の方、大変でしょうが、廃止まであと少し。
    本当にご苦労様です。

  3. 鰻や鮪と同じ、喰えない危機を聞き付けると1局集中、仕事でも観光でも横浜を深夜に出て京都に早朝に着く銀河を利用してたけど、これも末期には軽く撃沈状態、修学旅行の時の寝台さくらの食堂車なんて貸し切り状態だったのに

  4. 廃止直前路線の一時のテーマパーク化。
    毎度の事ながらホントにクソなブームだな。

  5. この時といわんばかりに押しかけるレールファンって迷惑な存在。
    普段から、乗ってやれよ。

  6. ひょっとするとこの方式で赤字ローカル線の収支改善が図れるようになるのでは。
    「来年廃止」を発表→事業体を変えて直前に継承→「来年廃止」を発表→別の事業体に継承・・・
    年中閉店セールの靴屋みたいに。

  7. 一番好きな路線です。まあ時間かかるからそういう意味で厳しかったのかもしれないが、観光路線としては抜群です。まだあるなら、絶対のってほしいです。